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内容説明
日本語にとって敬語は不可欠である。私たちの日常は、まるごと「敬語生活」だといっても過言ではない。ところが戦後、国際交流や民主平等の名のもと、日本語に敬語は不要だという誤った議論が大いに幅をきかせた。国語学者たちの小むずかしい理論や分析によって、敬語は難解で扱いづらい言葉になってしまったのである。本書は定評ある「ハギノ式」と呼ばれる手法で敬語のしくみを根本から解説。「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「上下関係」の四要素を軸にすえた「ハギノ式敬語しくみ図」で、誰もが正しい敬語を使いこなせるようになる。「敬語」の参考書はこれ一冊で十分! 「です・ます」体で話すことができれば敬語は半分合格? 「れる・られる」は使わないほうがいい? 「猫に餌をあげる」はよくない? 上司に「ご苦労さまでした」と言ったらまずい? 「お手紙を差しあげる」は間違い? など役立つ具体例も豊富だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうき
23
新社会人として、いま一度敬語をおさらいするために読みました。そんな軽い気持ちで読み始めましたが、今まで習った敬語とは別の視点で書かれた面白くためになる本でした。尊敬語は会話の対象を敬い、謙譲語は会話中の人間関係を表す。丁寧語は会話している相手を敬う。構造的に、かつ明快に書いてあり、早速実践したくなる一冊でした。2015/06/01
Kaz
5
わかりやすい論調で苦手な敬語が何とかなりそうな気なりました。ただ、萩野氏の説を踏襲するには非常に難しい問題があります。それは、氏の説を知っている、もしくは同じ思いを持っている人間が少ないということです。間違った用法でも、それが大勢を占めると正しい(かのごとき)用法になる。つまり、氏の説を採ると「間違った奴」になりかねない。困ったことです。萩野氏には、この説が正論だと周知されるよう、一層の活躍をして欲しいです。微力ながら応援します。2012/05/16
ryu
3
敬語を構造の分析から解き明かす、ということで、今の言語学の主流に真正面からケンカ売ってるような意欲作。普段日常の様々な場面で無自覚に使われている敬語を改めて見つめ直す、という意味でよいきっかけになるかも。そして受験勉強に役立つかどうかは…微妙^^;2012/04/15
Kn
2
敬語を構造から解き明かす名著。
ぽっくん
1
「はやいね!」 「うん?何その挨拶?」 「なんかね~♪おはようは敬語らしいんだ♪敬語なしに挨拶するとこんな感じらしいよ♪」 「おはやいおでましにござりまするといった意味の後半を略して、「おはよう」なんでしょ?」 「しってたの・・・?」 「この本でしょ?」 「その本!!」2015/01/09