内容説明
映画保存のエキスパートが明かす、《物質》面から捉えた映画の新しい魅惑
過去の文化遺産を保存・運用する「アーカイブ」。その仕事は現在ますます注目を集め、21世紀は「アーカイブの時代」とも呼べるでしょう。本書は、そのアーカイブを映画という分野で担ってきた著者による、「物質としての映画」にまつわるエッセイ集です。曰く、映画フィルムは牛からできている。映画フィルムは正しく救わないと爆発してしまう。映画フィルムはしばしば遠い旅に出てしまう。そんな不思議なお騒がせ者だけれど、フィルムの映画こそ未来に残すべき本物の「映画」なのです。
本書では、そんな映画の赤裸々な姿が、土地や歴史を縦横無尽に行き来しながら語られます。そして、映画アーカイブの基本思想は「すべての映画は平等である」。小津安二郎も成人映画も区別なく、7万本以上の映画が快適な環境で未来へ引き継がれてゆく映画アーカイブの収蔵庫は、そのような映画への新たな視座を生み出す場所でもあります。
巻末には蓮實重彦氏との対談を収録!
カバー写真:中馬聰
目次
■はじめに 生まれたからには、すべて映画は映画
■第一章 なぜ映画を守るのか
■私たち”の映画保存に向かって 対談:石原香絵
■第二章 フィルム・アーカイブの眼
■私のシネマテーク修業日記 ノンフィルムの巻
■第三章 映画保存の周辺
■シネマテークの淫靡さをめぐって 対談:蓮實重彦
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