講談社現代新書<br> プラネタリウム男

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講談社現代新書
プラネタリウム男

  • 著者名:大平貴之【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2016/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062883740

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内容説明

個人製作は不可能といわれたレンズ式のプラネタリウムを、大学生にして独力で完成させ、ソニーに就職後も、二足の草鞋で、当時、投影恒星数世界最多、重さ30キロの移動式プラネタリウム「メガスター」を開発した天才技術者、大平貴之。人間関係が苦手で、周囲と衝突を繰り返し、ソニーを飛び出した大平は、既存メーカーとの熾烈な開発競争などの苦難に直面しつつも、世界最先端の独創的なプラネタリウムを次々に作り出していく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yyrn

27
小学生が自力でプラネタリウムを作り、中学高校大学に行ってからもその情熱が冷めず、むしろ休学までして本格的な光学系プラネタリウムを作ってしまった著者がソニーに入社し、様々な知見を得て二年に一度開かれる国際プラネタリウム協会の世界大会に個人参加し絶賛されたが、会社では浮いてしまい、退社独立して思う存分プラネタリウム製作に没頭し(世界的メーカーを差し置いて)世界最高級のプラネタリウムを作ったけれど、なかなか公的機関に採用されない憂き目に遭いながらも、光学系の美しさを活かしつつ、デジタル技術も積極的に取り入れて⇒2021/12/07

しーふぉ

27
高校の理科の先生をしている友達に個人で凄いプラネタリウムを作っている人がいると聞いて知った人が大平さんだった。久しぶりにプラネタリウムを見てみたいと思わせる。2018/10/13

ふろんた

22
新製品を発表した時には既に次の製品の構想がある。エンジニアとしては見習いたいとこ。組織で動くことの弊害や、ユーザーサイドに意見を聞くと、求められているのが新技術でなく、既存のものにオプションがついたものというよくある話も。あと、毛利衛さんもすごい人なんだね。2016/09/06

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

19
「プラネタリウムを作りました」にソニー時代と大平技研の加筆を加え読み応え増。プラネタリウム製作への熱意。苦手な電子回路の知識を得るための努力には脱帽。休学の決心。時間と経済的な資材確保。意志と行動力で動き出すとどんどん回りだす。そしてその頃のソニーのかっこいいこと。最近ロボット参入で嬉しい限り!東急文化会館に胸がキュッとする。不器用な性格も一途な真摯な想いで打ち込む姿に賛同する人がいるのも目頭が熱くなる。私含め一つの光明になると思う。毛利さんの言葉。そしてフュージョン。ああ、早く宇宙散歩に行ってこよう!2016/07/24

たくのみ

13
子供のころから、プラネタリウム作りに魅せられ、高校、大学と経験を重ね仲間と作った「メガスター」ソニーに入社してからも夢を追い続け、科学未来館の毛利さんと出会ったことでその夢が大きく膨らんでいく。会社からの独立、世界有数のメーカーからの誘い、国際舞台での戦い、国内の様々な業界大手が破れなかったカベを次々に打ち破る発想。「いつまで星の数で争うつもりか?あなたの発明は100万個の星を達成したときにすでに過去のものになった」という毛利さん。ハードな励ましが一番カッコいい。2016/09/05

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