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内容説明
日本人なら誰でも知っている「金太郎」の母は誰だったのか? 奥山に住み、人を食らう恐しい鬼女「山姥」こそ金太郎の母だったことを出発点に、彼女の行方を求めて、古代から中世を旅していく。首を斬られ、肉体は朽ちているのに、わが乳飲み子のために乳房だけ残して乳を出す母の姿を御伽草子が描いているように、決して切っても切れない母と子の関係を探った果てに、「金太郎は日本人の祖である」という驚愕の事実と出会う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
22
母子神信仰の存在は、妊娠・出産の非日常性を示している。子を孕みお腹が膨れた妊婦の姿は異形であり、その腹は神の宿る空洞・器と同じ呪力を持つとみられていたのではないか(これは胞衣(えな)信仰にも通じる)。「出産という行為自体が血の“惨劇”であった。」異形あるいは異常出産を伴った母子が一対で神となるとき、その子は「父無し子」でもある。つまり、処女懐胎。本書はこの父が隠される理由を、神話の「兄妹」・「姉弟」神婚の抱える異形に求めている。2018/08/18
takao
0
金太郎の母は山姥である2016/07/06
onepei
0
伝承とはこういうものかもしれないけど、もやもやして終わった。2016/06/14
ぞだぐぁ
0
FGOマテリアルでゴールデンこと坂田金時が龍神の子と言う記述を見たところだったのでタイトルで気になって読んでみた。異類婚姻譚は知っていたけど母子信仰で金太郎とか考えた事なかったので新鮮。2018/09/21
たぬき
0
浦島太郎が 一番ビッグ2018/09/16