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内容説明
NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロインのモデルとなった、大橋鎭子(しずこ)。彼女とともに『暮しの手帖』を国民的雑誌に育て上げた天才編集者・花森安治。二人の魅力は、戦後の混乱期に、“庶民”としてたくましく、支え合い、人生を切り開いたことにありました。本書は、二人の激動の生涯を辿りつつ、新解釈でその実像に迫ります。小学五年生で父を失い、母と妹たちを支えるべく、家長として生きた鎭子。学生時代から編集者として才能を発揮しながらも、満洲出征など戦争の苦難を味わった安治。二人のすがすがしい生き方と、戦後の日本人の歩みが重なり合い、胸があつくなる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
布遊
8
大橋鎭子・花森安治・二人の戦後・鎭子、安治の活躍・二人の夢と、章が進んで行きます。朝ドラは、3章くらいを放映中。タイムリーで興味津々、あっという間に読み終わりました。鎭子は、川端康成にも原稿を依頼しに行ったのですね。向こう見ずの性格が表れています。母久子も、テレビと同じような性格だったようですね。安治は女装していたようですが、唐沢寿明も女装するのでしょうか~鎭子が93歳で亡くなったのは、つい3年前なのですね。この時代を生き抜いた人には、ドラマがあります。2016/07/18
yyrn
4
大変読みやすく、さらりと読めた。衣食住も満足にそろわない戦後の疲弊した庶民の生活。その改善と向上を目指して創刊された雑誌「暮らしの手帖」を生み出した二人の名編集者の生い立ちから始まって、戦争に翻弄された二人の人生をたどりながら、この雑誌が生まれ、支持されたのは時代の必然であったと思わせるような筋立てで書かれている。おじいさんやおばあさんたちなら大きくうなずきながら読むのではないか。戦争で奪われた日常の生活を再び失わないために、という真摯な思いが戦後の日本を良い方向へ導いてくれたのだな、と信じたくなる本。2016/05/27
どら母 学校図書館を考える
3
記入漏れ2017/02/16
葉
3
どっちも知らないが読むことにした。大橋さんは並外れた行動力で皇族の原稿を入手した方で、花森さんは女装の敏腕編集者として世間から注目されたらしい。前者はどんな出来事も世の中の事件は経済に結びついてるとして、重要記事をまとめ上げるようなことから始めたらしい。後者は積極的に外へ顔を出すことを心がけていたらしい。見えにくい真実を伝え、正しい情報を発信することを求めるスタンスだったらしい。2016/08/03
星辺気楽
2
「とと姉ちゃん」の真実の姿は、ある意味ドラマよりもドラマチックかもしれません。 花森さんがどのように登場するのか楽しみになります。2016/06/02