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内容説明
「魅力的な話し方をしたい」「コミュニケーションが下手だ」「プレゼンや面接で人を惹きつける話がしたい」……その要は「聴能力」にあり。耳には、音を聴くのみならず、微妙な感覚を感じ分けるセンサー機能が組み込まれている。それらを活用して空間を読み、その場を効果的に生かす術、舞台で上がらないコツ、覚えておくと日常的に役立つ「聴能力」のテクニックを紹介。また聴覚そのものを進化の歴史から見直し、生命にとっての「聴くことの意味」から現代社会に不足しがちな「察する力」「思いやる心」まで、多様な重要性を訴える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
異世界西郷さん
10
円滑なコミュニケーションを行うためには音を聴く力が必要と説く一冊。コミュニケーションというものは発信するのも重要ですが、それ以上に受信することに重きを置くべきというのは納得です。まあ、それが出来れば苦労はないわけですが。人間や他の動物がどのように音を感じ取っているのかや様々な場面での音の使い方など参考になりそうな話も多く為になりました。今後、本書に書いてあることは気にかけていきたいです。2016/11/25
Humbaba
10
音というのは非常に多くの情報を含んでいる。ただし、多くの情報があったとしてもそれを誰もが適切に解読できるという訳ではない。寧ろ、その中の殆どの部分は無視されてしまっている。完全に身につけるのはなかなか難しいところではあるが、少しでも身につけられればそれで幅が広がる。2016/01/15
*
2
なかなか読書のペースが上がらず困っていたので、速読の話は参考になった。スピード重視なら「音にしない速読」、読解したいなら「イメージ音読」、何かを書き上げる時には「遅い音読」を使い分けることが有効とのこと。かといって、試験中にブツブツ音読するのは難しいと思うが...2017/03/26
しゅんぺい(笑)
2
いままで読まなかったような本に手を伸ばしたシリーズ。人間の五感のなかでも耳に焦点を当てた本。耳だけにとどまらず、人間の身体ってうまいことできてるねんなぁ、ということを考える。2016/01/20
Yappy!
2
声を出す時、空間によって、相手によって、内容によって、声の出し方、響かせ方が変わる。 声を生業としている人はおそらく無意識なり意識的にいじっていること。 人前で話すときに何も聞こえなかったり、伝わらなかったりするのは、その空間にあった出し方、響かせ方ができていないから。響かせる際が違うから・・・という感じかな。 動物も含めた「聴く」能力について学術的な視点から、けっこう好き勝手な視点まで、自分の好みにあわせて読める気がします。 奥行きの空間のない音の伝達経験が多いと、生で話すことはますますできなさそう。2016/04/24