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内容説明
「活学」とは、学んだことを知識のみに留めず、知恵として発展させ、実践することである。――今日の変転極まりない社会情勢の中、高い志を持って生き抜くため、我々は今こそ東洋の叡智にその指針を求める必要がある。本書は、『論語』『三国志』『唐詩選』等を通して、東洋学の真髄を現代に活かす方途を語った、滋味あふれる講話録である。物知りは人間の知性の遊戯であり、本質的な値打ちはない。難しい論理や哲学を学んでも、受身による知識の吸収では、生きる力にはならない。自ら主体となって積極的に“深究”して得た知識こそが、生きた学問、すなわち「活学」となる。そうして学んだことは、人間としての立命、情熱、風格、安心となって現れてくる……“東洋学の泰斗”と称えられた著者の、確かな視座からのアドバイスが、心に響く好著である。『活学としての東洋思想』以来、6冊目となる、PHP文庫“安岡活学”シリーズ、待望の完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
4
勉強になることが多すぎます。敢えて一つ取り上げるとすれば、明の時代の人(王陽明と同時期)で、崔後渠(さいこうきょ)って人の教えである『六然』(りくぜん) 自処超然(じしょちょうぜん) 処人藹然(しょじんあいぜん) 有事斬然(ゆうじざんぜん) 無事澄然(ぶじちょうぜん) 得意澹然(とくいたんぜん) 失意泰然(しついたいぜん) 勝海舟もお気に入りだったとか。私も人生訓にします。2020/04/14
耳目之学(不定期更新中)
4
これで安岡正篤さんの本は15冊目です。ついに文庫化された本(語録、安岡さんに対する批評本は除く)は一通り読破したことになります。今回心に響いたのは『(p281)君子の学に於けるや、焉を蔵し、焉を修し、焉を息し、焉を遊ぶ』です。まず、学んだことを他人にひけらかさず自分の中に収めておく(蔵)。次に、手を加えて整える(修)。そして、呼吸するかのように学問をする(息)。最終的には楽しみにしてしまう(遊)。私も安岡さんの著作を通じて学んだことを「蔵修息遊」していきたいと思います。2011/07/11
くらぴい
2
安岡氏の東洋思想の教えは、昔の日本人がこれで修養したんだと感じてます。2019/05/25
うわの空
0
課題2010/12/01
mita
0
東洋の思想は偉大ですね(t)2010/02/05