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内容説明
◆銀行と金融市場の機能、情報通信技術等の現状を整理し、経済活動において決済が果たす機能面を出発点として金融システムの将来像にアプローチ、専門用語を避けて平易な言葉でわかりやすく解説。
◆経済活動のグローバル化、ICT利用のユビキタス化が進展するなか、銀行とその主要顧客である企業の競争力を確保するためには決済サービスの高度化は不可欠。企業をはじめとする利用者の潜在ニーズを掘り起こし、企業取引に対応した決済サービスの高度化を実現するためのヒントを提示。
◆決済システムの企画立案に携わってきた筆者による、決済の魅力を知るための最適書。金融機関、金融ITベンダーの職員や金融を研究する学者等必読。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
79
銀行といえば「預金」、「融資」、「為替」と言うイメージが強いので非常に新鮮な切り口。元・大蔵省の官僚さんが書いている本なので、どんなに堅い話をするのかと思えば全くそうではない。むしろ口頭で語りかけるような平易な文章なので、割と苦もなく読めた。「日本人は現金志向(諭吉くんで現ナマのこと)が強いと言われるが、なぜそうなるのか金融制度や銀行システムの面から説明されている。今後、PayPalやStripeのような新興の決済サービスを利用する上で、従来からの銀行におけるサービスと比べる上で、示唆に富む本だと思う。2017/08/20
KAZOO
45
最近、金融庁や日銀が決済業務の高度化とか、ITを活用した金融の高度化ということが言われています。国際的な標準に追い付くとかいうことなのでしょうが高度化という意味があまりはっきりと示されていないのが現状です。この本はその決済に関しての現在の課題や問題点をうまく個別に説明してくれています。一つ一つの問題に対しての説明が若干少ないのが難点ですが現在の問題点がわかります。2015/05/04
izw
14
5月のコンピュータ産業研究会で木下さんの話を聞き、近刊の著書を読んでみた。決済を中心に考え、金融システム、法律、ルールは決済のためにあるという立場。通常は、政府に法定された通貨の発行主体としての中央銀行、金融システムの中核として市中銀行があり、決済は銀行が行う為替業務として論じられるというが、決済を元にした方がすっきりして分かりやすい。預金を使った現在の決済から、価値が変動する証券を使った決済システム、ビットコインなどの暗号通貨を使った決済へ変わる可能性も、通貨を所与としなければ容易に理解できる。2015/06/16
とりもり
5
決済を中心に金融を考えるというユニークな本。もっとも、銀行の三大業務は「預金」「貸付」「為替」だから、本来もっと決済は注目されていてもいいハズ。資金決済法の制定や、昨今のFinTechによって急速に決済への関心が高まる中においては、なかなか有用な視座を与えてくれる一冊。但し、個別論点の掘り下げはやや薄く、その点は残念。特に、ビットコインの「情報処理能力本位性」という概念については、もう少し掘り下げて言及して欲しかった。とは言え、決済について知りたい人にはオススメ。★★★★☆2016/02/12
キウイ好き
3
「決済」という切り口から金融の世界を覗く本。今まで「決済」という業務は取引における付随業務であり、単なるお金のやり取りだと思っていたが、本書を読むとそうではないことが分かる。面白い観点の本だと思うが、多少金融業務の知識がないと読みにくいと思う。私はちょっとしんどかった。 この本を読んで何個かメモは取ったが、一番目から鱗だったのは暗号通貨(例えばビットコイン)の価値を安定化させることは出来るのか?という発想。本書を読んで「預金」の役割を把握した上で、上記の問を見るとかなり意義深い質問なのではないかなぁと。2015/10/05
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