地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図

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地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図

  • ISBN:9784023313514

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内容説明

世界的なインテリジェンス企業「ストラトフォー」の主席アナリストによる、地政学分析の決定版。 ●アメリカの覇権は終わるのか? ●ロシアはウクライナを再び支配下に置くのか? ●中国の勢力はどのように拡大していくのか? ●中東に安定した民主主義はもたらされるのか?etc… 20世紀初頭にマッキンダーが提唱した「ハートランド理論」、これを発展させたスパイクマンの「リムランド理論」に基づく地政学をベースに、今後の世界情勢を予測する。ニューヨークタイムズベストセラー! 《著者による日本語版への序文&地政学者・奥山真司による解説付き》

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

28
地政学についての本が日に日に増え玉石混淆となって行く中、おそらくその火付け役となった一冊が本書だろう。ベルリンの壁を知らない人はいないが、あそこに壁ができた必然性を知る人は少ない。アメリカは大きな島国であり、欧と一括りには語れない。中国やイラン、中南米と世界史で知る出来事が地理的必然の元に起きている事がよくわかる。「地政学的に」と軽はずみに言う人がいるが、本書を消化すれば、一般人の我々には十分で、逆に相手が地政学を理解しているかの試金石としても使えると思う。あとはマッキンダーなど基本書を抑えるだけだ。2016/12/01

はるわか

25
地理は世界情勢を知るうえで必要不可欠。すべての知識の出発点。あらゆる事象を空間的に捉えることでその本質に迫ることができる。山は保守的な力。北海とバルト海、アルプス山脈に囲まれたドイツはつねに外に脱出したがっているダイナミックな力。チュニジア、古来からの文明の合流点。ヒンドゥークシュ山脈。中央ヨーロッパは海洋ヨーロッパと大陸的なユーラシアのハートランドに挟まれたクラッシュゾーン。エアーパワーの台頭。イラク、全体主義は統治不在(紛争→大量の非業の死)よりましなことが明らかに。現実主義者は自由より秩序を重視。2017/11/03

羊山羊

16
原著が2012年の著作なので、執筆自体は2008年~2011年頃の情勢をベースに著した1冊のはずだが、まぁそら恐ろしくなる解説力。各国の地理的、歴史的問題を的確に踏まえ、また解説しながら2019年の今でもなお色あせない指摘に満ちている。アメリカの南北~メキシコ問題、中国の海洋進出への指摘、ヨーロッパとイスラムの関係などは、正確に未来を読みぬいていて誤らない。凄まじい1冊だった。要チェックの作家さんだ。少なくとも中国とアメリカのページは必読。2019/01/05

BLACK無糖好き

11
ヨーロッパ、ロシア、中国、インド、イラン、トルコ、メキシコ。夫々の国を地理的要素を元に世界情勢を俯瞰し、国際政治の議論が展開されていく。地理の重要性がグローバル化の影響により低下している中で改めて地政学の視点を取り入れる試みがなされている。アメリカ人国際ジャーナリストで影のCIAとも呼ばれる著者が本書の中でイラクへの軍事介入に関し、「指導者不在の状態で共産主義以上に邪悪なものを生み出してしまった。イラクの体制変換を支持した私自身の、自戒の言葉である」と述べているのが印象深かった。2015/08/14

Shin

8
地政学の理論にひと通り触れた後、それぞれの理論の〈残響〉が現代の(そして現実の)国々の戦略にどう影響を及ぼしているかを知るのに良いと思う。インド、イラン、メキシコあたりはニュースなどで知っているようでその戦略的な立ち位置をしっかり理解できていないことが良く分かった。2017/09/09

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