講談社学術文庫<br> 猫の古典文学誌 鈴の音が聞こえる

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講談社学術文庫
猫の古典文学誌 鈴の音が聞こえる

  • 著者名:田中貴子【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2014/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784062922647

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内容説明

猫の魅力、そして猫とともに生きる喜びをいきいきと描いた数々の古典文学を紹介する。平安時代には舶来の「ブランド品」で、『徒然草』では「ねこまた」、禅問答の公案になり、秀吉の朝鮮出兵にも従軍し、芭蕉にはその恋を詠まれた、猫。学術文庫版ボーナスとして、かの『吾輩は~』の猫についてのエッセイも収録。さらに、物語絵巻、涅槃図、浮世絵……寺院の天井画まで、猫図版も満載。(講談社学術文庫)

目次

プロローグ
第一章 「猫」という文字はいつ頃から使われたか
第二章 王朝貴族に愛された猫たち
ね・こらむ(1) 和歌の中の猫
第三章 ねこまた出現
第四章 金沢文庫の猫
第五章 猫を愛した禅僧たち
ね・こらむ(2) 犬に噛まれた猫
第六章 新訳 『猫の草子』
第七章 猫神由来
ね・こらむ(3) 猫の島
第八章 江戸お猫さまの生活
第九章 描かれた猫たち
エピローグ
【付録】 漱石先生、猫見る会ぞなもし
参考文献一覧
原本あとがき
学術文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

353
タイトルだが、オリジナルは『鈴の音が聞こえる』の方であって「猫の古典文学史」は副題だった。どうして入れ替えてしまったのだろう。さて、本書は著者の田中貴子氏が「八年間ともに暮らし、癌で亡くなった『福』という名の猫の七回忌」に「墓前に捧げる」べく執筆されたらしい。内容は徹底した日本古典文学に於ける猫の文献学なのであるが、全編にわたって著者の猫に対する愛に満ちている。また、随所に鏤められたエピソードも面白い。例えば、回向院の猫の墓が鼠小僧治郎吉の墓の隣にあるとか、島津氏が猫を時計代わりに戦場へ連れていったとか。2021/12/30

カピバラ

26
作者の猫好きぶりがひしひしと伝わる一冊。古典における猫の姿をみれ、面白かったです。仙巌園の猫神神社に行ってみたいなぁ。魚売りに恩返しする猫の話にはちょっとホロリとなりました。2015/01/09

いちろく

25
猫は何故可愛いのでしょう?猫だから、という答えで十分な気がする。歴史を遡り猫が出てくる文献を調査し纏めた一冊。古典文学を読みやすい現代訳で載せ、猫と人々の生活の中での繋がりを分かりやすく伝えてくれている。狸が猫の意味として使われていた時もあったと知り驚く!兎に角、猫、かわいいよ猫!と思っていた人達は、昔から沢山いたのだ。2015/10/03

23
イヌ派でも十分楽しめる作品。ネコ好きなら尚更であろう。猫はいいな、幸せ者で。2022/03/06

冬見

20
古典文献からの引用が多かったが、ほとんど現代語訳で紹介されていたので読みやすかった。(贅沢を言えば原文も載せて欲しかったけど、原文があったらあったでそちらに気を取られそうだから、これはこれで私にぴったりだったのだろう)これを皮切りにいくつか文献に当たろうと思う。2016/11/27

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