ちくま新書<br> 入門 老荘思想

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ちくま新書
入門 老荘思想

  • 著者名:湯浅邦弘【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2014/07発売)
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  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480067838

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内容説明

2009年1月、ほぼ完本の『老子』竹簡群が、北京大学に運び込まれた。これは、墳墓から盗掘され香港の骨董店を経由して海外に流出するところを、大学関係者が買い取り、寄贈したものである。諸子百家の中にあっても、儒家等とは大きく異なる主張を唱えたとされる道家であるが、その評価は果たして正しいのだろうか? 新資料を踏まえて、『老子』『荘子』の言葉をじっくり読み解くことで、その謎に包まれた思想がいま解き明かされる。さらに、後年の中国思想家や仏教への影響、江戸期の日本やその他ヨーロッパ諸国での受容にも目をむける。

目次

序章 “新発見”の竹簡資料
第1章 老子と荘子―人物とテキスト
第2章 老子の思想
第3章 荘子の思想
第4章 老荘思想の変遷―中国思想史への影響
第5章 老荘思想の展開―東西文化の中で
終章 老荘思想の今

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

玖良やまだ

22
2009年、北京大学が入手した漢代の「老子」は、従来の解釈を大きく見直す可能性があり、著者もいち早く取り組み、2014年に本書の発刊に至った。「入門」とはあるものの、内容は、端的で深い。老荘思想が西洋に与えた影響、そして日本への影響、聖徳太子や徒然草に至るまで、わかりやすく説明されている。仏教との関わりも著されていた。良書である。2019/10/10

ぽっか

13
「流されるように生きたい」とずっと思っていた。これはもしかして老荘思想に近いんじゃないかと思って、入門書を手に取ってみた。老子と荘子それぞれについて書かれていて、原文も載っていて、入門書としては大満足だった。「学を絶てば憂いなし」など、庶民が知恵をつけること・努力することに警鐘を鳴らしているようにも読めて、孔子みたいに権力者に利用される系の思想かと思ったけど、どうやら違うよう。春秋〜戦国の戦乱の時代が背景にあると思えば、他国への悪感情に振り回されず、ただはたらきただ生きよというメッセージにも納得する。2020/06/05

ステビア

13
まさに入門編。筑摩の素晴らしい仕事がまた一つ。2014/10/21

かんがく

11
名前は知っているけど内容はよく知らない老子と荘子について。第一章の考古学的なところは流し読みし、それぞれの思想を原著の引用と平易な和訳を書いた第二章・第三章を中心に読んだ。孔子や孫子との関係、歴史的背景、西洋や日本における受容など幅広く書かれていてわかりやすい。2018/09/19

かず

7
若い頃、老荘思想というものがどうも屁理屈に思えて受け入れられず、儒学の本を読み進めてきた。今回、ちくま新書から老荘思想の入門書が出版されたので、買ってみた。ちくま新書の入門と題する書籍は、個人的に良書が多いと思います。本書も同様でした。最新の研究成果にも触れられており、近年見つかった新資料についての考察が為されています。そして、老子道徳経、荘子の紹介、老荘思想の中国思想史への影響、西洋、日本での受容、老荘思想の今について詳細に記されています。不惑を越え、やっと無為自然でいることの大切さが分かってきました。2014/07/18

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