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内容説明
株を始めるならこの1冊、という信用を得てロングセラーとなった『臆病者のための株入門』から8年。『臆病者のための裁判入門』に続き、シリーズ第3弾が出ました!
今回は株だけではありません。宝くじ、年金、生命保険、株、投資信託、為替、不動産……。「年金崩壊」「国家破産」等々不安が尽きない時代にどうすれば「虎の子」を守れ、増やせるのか? あなたの疑問にすべて答えます。「億万長者になるのは簡単だ」「宝くじを買う人は資産運用に成功できない」「資産運用の面から見ればマイホームはおすすめできない」「高金利の通貨は長期的には安くなる」など、読み進めるうちに今まで抱いてきた常識が著者の明晰な論理によってガラガラと崩れさります。不安で先行きの見えない時代だからこそ知っておきたい「資産運用の常識」が詰まった一冊です。
目次
第1章 資産運用を始める前に知っておきたい大切なこと
第2章 「金融の常識」にダマされないために
第3章 臆病者のための株式投資法
第4章 為替の不思議を理解する
第5章 「マイホーム」という不動産投資
第6章 アベノミクスと日本の未来
終章 ゆっくり考えることのできるひとだけが資産運用に成功する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
72
「小説以外はそんなに」と言いながら、読んでしまう橘玲の新書。ただ、これは面白かったです。けれども、冷静になってみると、自分の財務リテラシーの限界であるバランスシートとNPVで社会経済を説明してもらうのが快感なのかなあ、と思わないでもない。2020/11/20
keroppi
60
簡単に億万長者になれるわけはないという本か。経済の話がちょっと難しいところもあったが、ゆっくり考えることのできるひとだけが資産運用に成功するということ。2024/05/06
Kentaro
58
プロとは、才能と努力によって素人には到達できない高みにまで達したひとのことだ。1カ月前に将棋を習い始めた素人が羽生善治三冠に勝つことはぜったいにあり得ない。なぜこういい切れるかというと、プロと素人のちからの差はとてつもなく大きいからだ。 収入を増やすもっとも確実な方法は「勤労」だ。支出を減らすには「倹約」をこころがければいい。上手な資産運用とはいたずらに浮利を追うことではなく、いかがわしい金融商品にだまされず、将来の経済的な変動に備えてリスクを管理した堅実な運用をする「賢い投資家」になることだ。2020/06/20
Tsuyoshi
58
資産運用というよりは資産防衛に重きを置いた入門書的な一冊。少子高齢化が進む未来において「悠々自適よりも長く働く事」を信条に置き、金融資産においても労働資本が枯渇したさいの保険的位置付けとして長期スタンスで投資していく事を推奨してあった。うまい話と未来予測に絶対は無いことを再確認できるし、これから投資をはじめる人にもオススメだと思った。 2018/04/22
ゼロ
54
金融リテラシーを学ぶにはお勧めの1冊となっています。銀行、株、保険、不動産、為替と一通りのことを簡単に分かりやすく、明瞭に書かれています。納得する部分もあれば、疑問符を浮かべるような箇所もありました。この手の本で珍しいなと感じたところは、金融資産よりも人的資産の運用を真剣に考えないといけないと指摘されたところです。真面目に働くのって大事ですよね。マイホームは、レバッジが高い負債であると切り捨てたり、インデックス投資をお勧めしたらと面白い部分あり。もうすこし知識をつけてから、再読をしたい本でした。2015/06/04