なぜ、一流の人は「お茶」をたしなむのか? - 日本文化の最高到達点

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なぜ、一流の人は「お茶」をたしなむのか? - 日本文化の最高到達点

  • 著者名:山崎武也
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • PHP研究所(2014/01発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569816449
  • NDC分類:791

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内容説明

千利休が確立した茶の湯に、戦国時代の天下人や名だたる武将たちがこぞって傾倒し、近現代にいたっても、著名な経営者たちが好んで茶の湯をたしなんだ。いったい茶の湯にはどのような効用があるのだろうか。本書は長年、国際的なビジネスコンサルタントとして活躍し、茶道の専門家でもある著者が、茶の湯の心をわかりやすく説いたものである。茶道というと、一般には敷居が高いと思われている。確かに何十年修業してもゴールがないというほどその道は奥が深く、また高度な文化に満ちている。それだけに一流の人が好む精神性や、頂点を極めた人だけが知る境地を有しているのである。茶道を実践する中で培われるもてなしの心、礼儀作法、コミュニケーション力、美的感性などは、多くの人にとって学ぶ価値のあるものであろう。特に茶席がもたらす大いなる癒しは、現代人にとってオアシスである。本書は最もやさしい茶道への誘いの書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかこ

7
タイトルと中身がちょっと違うかな。一流の人はなぜお茶を学ぶのかではなく、お茶を学ぶことがより有用である(一流になるとは言っていない)本だった。と言っても、茶道を学んでいる立場からしてみたら、基本と心構えの大事さを思い出させてくれる良本であった。「お茶は単なる作法ではなく、人生の考え方や歩み方がシミュレーションとして示されている」「ルールより気働き」「箸の上げ下ろし」「お茶とはゴールのない道」凛とした女らしさで、たおやかな風情の中にすっきりとした感覚をお茶で、人柄で表現できるようになりたい。2019/03/27

K K

3
やはり山崎さん、素晴らしい。 人生を功利的に生きることなく、人格を整えて洗い一つをとっても疎かにしない、品格ある一流の方々。 完璧主義を通そうとせず、しかし丁寧に生きる。 写真の入り込む余地のないお茶はスマホ中毒者の蔓延する現代と相性が悪い。 千利休の逸話が面白い。2018/07/24

もくたつ(目標達成)

3
茶道の教えを述べた本。畳の上での振る舞いなどが参考になった。2017/11/29

千手

3
裏千家を嗜む人物の著書。一流の人達について書いているというよりも、お茶の精神を説いた上で「だから一流の人の中にもお茶を究めようとする人がいる」と言っていると考えたほうがいい本だが、精神を知るには素晴らしい内容だ。「ルールがあるのでエゴが出てくる場面が少なくなる」には納得。茶道には決まり事が多いという印象を持っているが、エゴの出番がない=心が穏やかになるという点には目から鱗である。しかし、茶道はやさしさでできているので、TPOに合わせてルールから逸脱することもある。すべては相手への思いやりだ。2014/03/02

55くまごろう

1
前回の「外国人は日本文化の「何」を知りたがっているのか」に引き続き、同じ山崎武也氏の著作に手を伸ばした。こちらの方が数年早く出版されているが、内容的にはほぼ同様のことを、こちらは日本人を念頭に話している形。「一流の人」という決めつけたタイトルがやや刺激的だが、昨今の明らかに一流と思われない人々が、茶道を通じて人品を磨けばより良い社会になるだろう。筆者の主張の95%には賛同することが出来た。2018/08/05

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