新潮新書<br> キレイゴトぬきの農業論

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新潮新書
キレイゴトぬきの農業論

  • 著者名:久松達央【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2014/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106105388

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内容説明

誤解(1)「有機農法なら安全で美味しい」、誤解(2)「農家は清貧な弱者である」、誤解(3)「農業にはガッツが必要だ」――日本の農業に関する議論は、誤解に基づいた神話に満ちている。脱サラで就農した著者は、年間五十品目の有機野菜を栽培。セオリーを超えた独自のゲリラ戦略で全国にファンを獲得している。キレイゴトもタブーも一切無し。新参者が畑で徹底的に考え抜いたからこそ書けた、目からウロコの知的農業論。

目次

第1章 有機農業三つの神話
第2章 野菜がまずくなっている?
第3章 虫や雑草とどう向き合うか
第4章 小規模農家のゲリラ戦
第5章 センスもガッツもなくていい
第6章 ホーシャノーがやってきた
第7章 「新参者」の農業論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

31
刺激的題名だ。外資系の杉山氏とは違うが、輸出関連のサラリーマンから有機農家に転身した著者。どちらにも共通するのが営業・営農に通底する利益につながるノウハウを持っているということ。既存の農家の常識にとらわれない思考と共に、大規模農業ではなく小さな農業に商機があるという論調も共通していて面白い。「二流の超一流」という引用も良かった。東日本大震災での風評被害(放射能汚染)をどう乗り切ったかの記述は生々しく、考えさせられた。国や自治体の農業施策批判は当を得ていると思う。2015/10/02

calaf

25
有機農業は安全で美味しいものが取れ、環境にも良いという三つの神話を完全に否定し、その上で有機農業の意味を生物の能力を活かす農法とする著者。センスもガッツもないので論理で補うしかなかったという事らしい。。。逆にある程度論理的な解説なので、読む方には分かりやすいです。安心≠安全!2013/12/13

カンジ

23
農業に大変興味があるので読んでみました。家は昔は兼業農家で、それもあったかも知れません。なにせ小学校の卒業文集に、将来の夢は百姓と書いていたのですから!でもやはり何事も仕事にしようとすると難しい。だけど、青空の下、周りを畑に囲まれて、ひと作業した後に、土手に座って爽やかな風に吹かれて一服する、その瞬間が最高なのです。主にそれだけが目的な気もしますが。でも、それが生き甲斐、楽しみの一つでもあるのです。ああ、憧れるな、農家。2017/10/18

T K

23
旬、品種、鮮度の三要素が揃えば美味い野菜になる、有機はあくまで手段。人々は安全という明確な基準より安心という曖昧な安息を重視する。2016/03/14

おおにし

21
野菜はオーガニックに限ると無条件に信じている人はこの本を読んだ方がいいでしょう。野菜の美味しさは旬、品種、鮮度であり、慣行農法でも美味しい野菜は出来るし、現代の農薬の安全性は科学的事実となっており、無農薬でなければということでも無いようです。では、有機栽培は何がメリットかという点について、著者はそれは「命の選別システム」であると述べています。無農薬や化学肥料を使わない畑では弱い個体は成長過程で淘汰され、健康な野菜のみが育つということだそうです。なるほどこれなら有機栽培のメリットはあるかもと納得出来ました。2014/03/01

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