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内容説明
「楽しい議論」で生産性も人間関係も急上昇。著者自ら「議論の花咲かじいさん」を名のるが、そのコツを初公開する。一回の発言は一五秒以内、席を変えてみる、反論するときは対案を提出する、後戻りしない、自分の議論に反論をする、など役に立つ情報が満載。職場でも、学校でも、家庭でもすぐに始められ、議論の場の空気がグーンと良くなること間違いなし。組織が活性化され、仲が良くなる会話力を身につけたい人必読の書である!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
29
斎藤孝さんの本は読み易い。分かりやすい。それにしても対面力を大事にしていた作者が、序章でネットでの議論に賛同していたことに時代流れの速さを感じた。『人間関係を尊重しすぎる日本人』に納得。匿名の良し悪しは抜きにしても、ネットなら多忙な人や遠隔地の人とも気軽に議論できますね。2013/09/08
しゅわ
15
【図書館】「声に出して読みたい日本語」や「日本語であそぼ」で有名な齋藤孝先生の議論に関する一冊。お互いの主張を戦わせて相手をやり込める「激論」ではなく、A論とB論の良さを話し合うことで、それぞれを伸ばしたC論を作り上げる…いわゆる「議論の花が咲いている」という発想は目からウロコでした。議論で大切なことは、「気づき」だそうで…納得です。ソクラテスの時代の教え「思い込みで決めつけない知性」のひとことがジーンときました。2013/10/08
たくのみ
13
『日本語暗唱テキスト』がブレインストーミングで、『声に出して読みたい日本語』に変わり大ヒット。否定されたり、反論されたり、その中で、より高みに行ける。いま日本に必要なのは、「議論」なのだ。「スポーツとして」楽しむディベート。所属団体の利益を忘れて、肩書を外し、でもプライドはまもって、ルールと盛り上げるテクニックが必要。伝達だけ、顔色伺いの会議はもういらない。でもそれが難しいのです。2015/09/10
チャー
11
互いに意見を主張しあう議論は日本人の苦手とするところとよく言われるが、本書ではただ自己の意見を言いっぱなしにするのではなく相手の主張も踏まえつつより建設的な議論を行うための考え方と方法が記されている。反論は相手の否定と考えてしまいがちだが、意見そのものに異なる見解を与えるという視点は重要。あえて単語や文章ではなくA案B案として記号化し俎上に載せることで客観的に意見を言うことができる。お互いの気づきもなく言いたいことだけ強く言い合うのは議論ではない。白板を使い各々の各意見の見解を明確にしながら進めるとよい。2021/12/29
GASHOW
8
日本人は議論が苦手だ。反対されると個人攻撃を受けたと感じる。同調して調和を重んじてその場の空気を尊重する。良いものを作り上げるよりも発言者のプライドを守る。人は権力を持つと利己的になる。ここでハットした。官僚がなんで国にとって賢い選択ができないのはこれだ。議論をしないという官僚の自己利益が日本の未来よりも選択されてきたのだ。国家公務員試験の高得点をとる自己の利益の最大化する人たちが政策の議論をしても天下り先を追加するだけという。エリートの構造的な問題が明らかになった。2017/07/05