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内容説明
直視せよ!“バブデフレーション”で大格差時代が訪れる。日本とグローバル経済の3年後はどうなっているのか。浜矩子が「座標軸分析」を用いて、経済の過去・現在・未来を読み解く。今を生きぬくための知と思考にあふれた1冊。「本書は、座標軸がつくり出すさまざまな座標平面を用いて、今日、我々をむやみにきりきり舞いさせるもろもろの経済事象の真相に迫っていくことを目的としています。このままどんどんまずい方向に行ってしまうのか。何とか、この悪い流れを食い止めることができるのか。我々が目指すべき理想郷はどこにあるのか……(浜矩子)」
目次
序章 「座標軸」だからみえてくる解―金融緩和で脱デフレははかれない
第1章 座標平面づくりへの段階的接近法―「バラ色の国」はどこにある?
第2章 「金融」と「財政」で日本と地球経済を読み解く―大盤振る舞いで資本主義が再び暴走を始める
第3章 「金融」と「通貨」で日本と地球経済を読み解く―ニクソン・ショックから始まった奈落の底への一本道
第4章 「通貨」と「通商」で日本と地球経済を読み解く―世界は切り刻まれ、分断されていく
終章 座標軸分析から3年後を読み解く―“バブデフレーション”で大格差時代が訪れる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒頭巾ちゃん
15
バブル期以降の世界経済を中心の話から、今後3年間を見通す話です。それをマーケティングのSTP処方で使用する4象限の図で説明しています。今はどこの位置でこれからはどこに向かうべきか?過去の例はここからここへ移動して結果を出したなどです。今の日本は非常に不安定な位置におり、決定次第では奈落の底へ落ちるそうです。そうならないために筆者は最後に「思考のリセット、国同士が支え合いと分かち合いの機能」をするべきだとしています。これは、国同士だけでなく「個人同士も支え合い、分かち合う」ことが必要だという示唆ですね。2013/05/24
Ken.T
0
言語明快なるも意味不明瞭。なんでも4象限で説明されてもわからない。例えば、アメリカと中国と日本が同じ象限(需給バランスはデフレ、財政収支は赤字)にいるといっても経緯や規模が異なるため、マクロ経済とは言え、それ自体に意味は無いのでは?本書の結論も「3年後の地球経済」と言いながら宗教じみた表現で終わる何とも意味不明な本でした。2015/02/22
田中峰和
0
「2011年は1ドル50円時代が到来する」と予測した「1ドル50円時代を生き抜く日本経済」を出して以来、その翌年も同じ主張をしていた著者。このような放言壁の印象が強すぎて、副島隆彦同様、無責任な予言者と批判する人が多い。この本では経済学者らしく、独自の「座標軸分析」を展開。人件費抑制が続き、実質的なデフレが一向に解消しないアベノミクスをバブデフレーションと名づけ、現状を「根拠泣き熱狂」と断じている。調子に乗って、「座標軸から浮かび上がる『ユーロ消滅』の論拠」など「1ドル50円」の予言者らしさも相変わらず。2014/05/10