内容説明
【スポーツで、ビジネスで、世界での闘いは“ルール作り”からはじまる】
スキージャンプ、F1、柔道などの「国際スポーツ」で、半導体、自動車、大型二輪車などの「国際ビジネス」で、日本が勝つとルールを変えられるのはなぜ?
日本人と欧米人とのルールに対する考え方の違いとその理由を解き明かし、日本人がルール作りへ参画するにあたって持つべきプリンシプルと、失ってはいけない美徳を語る。
スポーツ、ビジネス、行政関係者など、さまざまな分野のプロフェッショナルから反響を呼び、「国際感覚が磨かれる」「日本的な考え方の良し悪しが分かる」と多数の読者からご好評をいただいた『ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』(2009年12月刊行)に大幅加筆した増補改訂版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochanosuke
23
増補改訂版が出されるのも納得。ビジネスパーソンの著書らしい明快な構成。国際人であり教養人であることを窺わせ、抜群に読みやすい文章。「ルールを守ること」に美学を感じて、「作ること」には関心を示してこなかった日本人に「ルール作りに参画すること」を勧め、その際ルールとプリンシプルを混同しないことを説く内容。三拍子揃った名著と言えるのでは? 著者の結論はシンプルかつ美しい!2013/08/31
sidebell(=^□-□^)ノシ←横鈴
16
面白い 一気読みです 柔道 スキージャンプ 自動車関税などのルール変更について、豊富な実例をあげて 日本の勘違いを指摘してる ルール変更は欧米では当たり前で、日本のルールを守るという美学は決してスタンダードではないことが理解できる2013/05/15
くりりんワイン漬け
7
私はルールを変えるのを当たり前だと思いこれまで仕事をしてきたが、日本人の視点は全くちがうことを今更ではあるが理解できた。ルールを変える気概を持つためにはプリンシプルという漠とした話ではなく、他人にたいして自分の考えを主張する意思をしっかりともつこと。居酒屋で主張できるのであれば業務時間にしっかりとできるはず。Evidenceがそろってないからとかいって、発言しない人は今後のビジネスでは必要ない人材である。誰もEvidenceの保証なんてできないのだから。2017/09/23
クラッシックラガー
7
欧米人と日本人の考え方の違いがよーく解る。宗教以上に違。200ページでこれを解らせる簡潔な構成と、著者の奥ゆかしい表現good。日本人でよかったと再認識できる。こんな上司に、こんな企業人になりたいと思う。2014/05/09
hatagi59
7
日本人がルール作りが下手な点とルールとプリンシプルを混同しやすい為に、欧米人をずるいと感じる、というのは成る程ね。 欧米人の考えるルールというのは利害関係者間の決め事であり闘いの一部。原則守るが、闘いを有利に運ぶべるのであれば柔軟に変更する。 日本人はお上が決めるのがルールで遵守するが、変更するのは自分達ではないと思っている。 プリンシプルは自分の行動に関する原則、自分の流儀。 考え方の近い人や組織の中で自然にできていくもので当事者だけに適用されるという自立的な要素が強く、第三者が従うべきかどうかは別物。2013/12/02