おみやげと鉄道 名物で語る日本近代史

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おみやげと鉄道 名物で語る日本近代史

  • 著者名:鈴木勇一郎【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2013/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784062181563

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内容説明

日本各地に無数に存在する「おみやげ」は、実は日本近代が生んだ独特の文化だった! 鉄道をはじめとした「近代の装置」が、土地の歴史や産物とむすびついて「名物」が生み出されていくさまを、膨大な史料を徹底的に読み込んで、鮮やかに描き出す! きびだんごはなぜ岡山名物なのか、安倍川餅は餅ではなく「求肥」、赤福は実は新しい伊勢名物だった、北海道になぜバナナ饅頭があるのか…こんなトリビアからはじまる本格歴史研究!

目次

序章 おみやげの起源とおみやげ文化
第1章 鉄道と近代おみやげの登場
第2章 近代伊勢参宮と赤福
第3章 博覧会と名物
第4章 帝国日本の拡大と名物の展開
第5章 温泉観光とおみやげ
第6章 現代社会の変容とおみやげ
終章 近代の国民経験とおみやげ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はちてん

38
表紙のイメージより内容は硬派。日本人のお土産は他人のために選ぶ、海外の殆どは自分の旅記念で選ぶ、スーベニア。なるほど。ひと昔前、名物に旨いものなしなどと酷評されていたが、現代のお土産は違う。食品保存の進化、移動時間のスピード化。 今は『おとりよせ』の時代、お土産の意味も変わる。日本人も自分のためのお土産になっていく。蘊蓄は面白いが文章力が…なので、ザンネン。2014/08/12

雲をみるひと

27
主に日清戦争期からバブル期前くらいまでのお土産の変遷を論じた本。長い間、国内移動の中心が鉄道だったため鉄道との関係を論じた箇所が多いが、江戸期、温泉やモータリゼーションとの関係も取り上げられており、あくまで主役はお土産。マニアックなテーマではあるが、日本でお土産イコールお菓子となった経緯や八つ橋、赤福、もみじ饅頭といった有名お菓子がカバーされている点で誰でも楽しめる内容になっていると思う。2023/01/28

Nobuko Hashimoto

26
日本のおみやげの特徴や変遷を史資料から紐解いた本。面白かった! 日本の場合、個人の記念としてのスーベニールよりも、餞別のお返しの要素が強い。保存技術や交通手段が発達して、その土地にまつわる食べ物が好まれるようになるが、実はこじつけだったり、ビジネスのために生み出されたりしたものが多く、故事に由来する歴史あるものは案外少ないという。その中で我が草津名物姥が餅は古くから評判も良く、今も売られている数少ない例というのがちょっと誇らしい。そして、JTBよりも古い歴史をもつ日本旅行も草津の会社なのだった!2022/03/19

ドナルド@灯れ松明の火

14
魅力的なタイトルに騙された。系統立てて調査したものを羅列しただけ。結局食品系の土産は鉄道無くして発展しなかったということ。2022/01/12

ようはん

14
明治時代辺りからの日本におけるお土産文化の発展史。タイトル通り鉄道の登場が現在に繋がるお土産文化を発展させた訳であるけど、他にも軍隊や博覧会も大きな影響を与えているのも解説。萩の月や東京ばな奈辺りの誕生秘話なんかも初めて知って面白かった。2021/02/07

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