内容説明
上善は水の若し、杞憂、足るを知る、無用の用……老子や荘子に代表される道家思想は二千年以上もの間、人々に豊かな人生を示し、不透明な時代の指針となってきた。とはいえ現代人には理解が難しいところがあるのも事実である。もっと現代人にとって「使い勝手」のよいものにできないか。そう考え、心理学という補助線を引いてみたところ、驚くほど新鮮に道家思想が蘇った! 悩める現代人に捧げる道家入門。
目次
第1章 理解と誤解の裏に何があるか
第2章 どうすれば価値を見極められるか
第3章 何が自然で何が不自然か
第4章 注意という心的資源をどう使うべきか
第5章 なぜ忘れる能力は必要か
第6章 どうすれば欲望から解放されるか
第7章 何を判断の基準とすべきか
第8章 夢と現とはどんな関係にあるか