内容説明
「谷亮子の政界入り」を予言していたナンシー関はさすが、とネットやツイッターでも評判。そんな天才ナンシー関が遺した名言・予言の数々を抜粋して掲載。時事ネタなどには解説文を併記して、理解の一助とします。
目次
そこで私は「顔面至上主義」を謳う。見えるものしか見ない。しかし、目を皿のようにして見る。そして見破る
10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う
松田聖子が芸能界に残してきた数々の功罪のうち、ひとつだけ気になるものがある。それは「両手握手の伝統」だ
人間はせこい。底無しのせこさを抱えて生きている
日本の学校が本気で英語を教えない理由はここにある
来るかなあ「木村拓哉不人気ブーム」。私は「来る」に5000円、かな
蓮舫は日一日と自信と実績をつみ重ねているつもりだ
「現代は××社会である」…とりあえず言ったもん勝ちだ
テレビの中って、意外と一度ついた意味を書き換えないのである
霊能者にとって「ホンモノだと思われる」ことは、勝利を意味する。〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺
56
まだ埋もれていた原稿があったかと期待したが、単行本未収録コラムは僅かで、基本はタイトル通りナンシー関の著作から名言や当たった予想の書かれた文章の抜粋集。読むと改めて夭折が惜しい才能。話題は古いが古くない。何かを暴く分析の鋭さは未だ誰にも超えられていないと思う。割と難しい言い回しで語っていたりするのだが、面白いものとして読める凄さ。テレビを扱う為、いつかは解る世代が居なくなるのかなと思うと残念。2013/03/07
nemuro
55
2002年、39歳の若さで急逝した異能の消しゴム版画家・ナンシー関。彼女が活躍していた頃、熱心にコラムを読んでいた訳ではないのだが『ナンシー関の耳大全77』(武田砂鉄・編/2020年10月読了)と『評伝 ナンシー関』(横田増生/2023年1月読了)で、彼女のコラムの切れ味や人となりを知るにつけもっと作品(消しゴム版画&文章)が読みたくなった。そう思って探してみるととんと見当たらず。没後20年を経過。そんなものかもしれない。各誌から抜粋の本書。スクラップブック的で方向性が感じられず。編者名もなく物足りない。2023/05/15
kei302
51
編集者の切り取り方が絶妙。接続語、勉強になります。「10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う」2010年に実現。トレンディードラマと刑事ドラマ、生き残るのは・・。「解毒剤」という言葉を使って刑事ドラマに軍配を揚げている。「今更ながらであるが、芸能人にとっての結婚は芸能活動である」ママタレの増殖ぶりは言うまでもなし。山本陽子年下キラー説がベストびっくり。分かる人たちにしか分からないネタです。キムタクは巧く歳を取ったよ。生き残っている。ナンシー予言は外れることもあるよね。でも、紀香のその後は予測不可能。2020/09/05
ぐうぐう
30
タイトル通り、ナンシーのコラムの中でも、名言や予言を思わせる内容のものをチョイスした企画本。ナンシーは預言者を職業としていたわけではない。人の本質を射抜く能力を極めた結果、その人の未来が自然と見えてくる、つまりはオマケなのだ。ナンシーファンの間では有名な、谷亮子が選挙に出ると15年も前に書いていたことも、実際に選挙に出たことがすごいのではなく、なぜそのことを見抜けたのか、という部分こそが重要なのだ。(つづく)2016/01/06
林 一歩
19
編集者のセンス皆無。 残念な一冊。2014/02/16