くもんの児童文学<br> ぼくは、いつでもぼくだった。

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader

くもんの児童文学
ぼくは、いつでもぼくだった。

  • 著者名:いっこく堂/中村景児
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • くもん出版(2012/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784774320236
  • NDC分類:K779

ファイル: /

内容説明

ぼくが、少年時代をすごした沖縄は、まだ、「アメリカ」でした。チョコレートを買うのも、えんぴつを買うのも、お金は「ドル」でした。いたずら仲間といっしょに、アメリカ軍の基地にしのびこみ、自転車で走りまわって、しかられたこともありました。やがて、ぼくは野球チームに入り、将来はプロ野球選手になりたい、という夢を、もちました。目の前のことが、すべて、光りかがやいて見えました。ところが、ある日、ぼくの身に、思いがけないことがおこったのです…。いっこく堂がはじめて書き下ろした、自伝的児童文学。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

22
小学生の時、女性教師に足踏みがおかしい、悪い見本なので真似をしないようにと面前で言われ、絶望する著者。だが、男性教師に体育の授業で、前転が見事、皆見習うようにと褒められ、歓喜し、立ち直る。中学時代は、虚偽の告げ口で悪者にされ、クラスメイトから無視されることに。死をも考えたが、近所の特別支援学校に通う友達は、変わらぬ友情を示してくれ、思い留まる。人を生かすも殺すも「言葉」。2023/05/25

おはなし会 芽ぶっく 

16
腹話術氏いっこく堂さんの少年時代のおはなし。沖縄出身のいっこく堂さん、小さい頃はいじめや生きづらさがあったそうです。けれどお母さんが教えてくれた「命(ぬち)どぅ宝」の教えや、帰ってくるお母さんの足音を聞き分けられたはなしなど、親子のふれあいの濃さを感じました。2020/03/25

雨巫女。@新潮部

16
《私‐図書館》基地問題や苛めをあらためて考え直す児童書。いっこく堂さんも、色んな事に悩み苦しんで、生み出された腹話術だったんですね。2013/01/12

mataasita

9
いっこく堂の小さい頃から腹話術師になるまでの自伝。小学生向けかな。もっと面白いと想像していたが。ある一時期とか沖縄との関わりなどを詳しく描写してくれたほうが面白かったと思うが。唇を完全に閉じてすべての言葉を発せられるようになるために1日8時間練習したとのこと。世界中でも公演するときにはその国の言葉で芸ができるように練習すると聞いてプロとはこういうものだと感心した。2023-782023/07/15

Gummo

9
腹話術師のいっこく堂さんが、自身の沖縄での少年時代から、腹話術師になるまでを子ども向けに書いた本。本名が玉城一石(たまき・いっこく)さんなんですね。1963年生まれ。嘉手納基地近くで育ち、1970年のコザ暴動や1972年の沖縄返還も経験されたそう。返還時にドルが円に変わり、社会が混乱する様子は興味深かったです。佐渡山豊さんの歌「ドゥーチュイムニー」も初めて知りました。挫折も経験し、苦労した末に誰もが認める腹話術師になられたいっこく堂さん。「みんなに笑顔を届けたい」と、芸を追求し続ける姿には頭が下がります。2012/12/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5455258
  • ご注意事項