K町の奇妙なおとなたち

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K町の奇妙なおとなたち

  • 著者名:斉藤洋【作】/森田みちよ【絵】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 偕成社(2014/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784037271503

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内容説明

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昭和30年代、東京のはずれにあるK町。あの頃、あの町には、こんな人びとがいたーーベティーとよばれる謎めいた女性、銭湯で潜水艦ごっこをする風変わりな中年男、戦争の影を引きずるアパートの管理人一家など、少年の目にうつった市井の人びとの悲喜こもごも11篇。小さな町に生きる大人たちの複雑な人間関係を織り交ぜながら、ファンタジーと現実とのあわいに生きる子ども時代の「不思議」の感覚をリアリティ溢れる筆致で再現。昭和の情緒をひしひしと感じさせ、過ぎ去った過去への郷愁と切なさに満ちた作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糸車

50
2020年11月子供の本の読書会課題本。不思議な味わい。昭和世代にとって何か懐かしい雰囲気で、最初さらっと過ごすとあれっ、ちょっと待ってと考えてしまう箇所があちこちに。そもそも少年の父の稼業はなんなんだ。モンモンのあるおじさんに子供を預けて何をしている?行きは電車で帰りはタクシー、母、何を隠している?分からないことがありすぎる。でも大人たちが少年に優しいのが伝わり、この不思議ワールドがあたたかいものにしている。同じ事象にメンバーそれぞれ違う解釈をしていて、話が盛り上がった。楽しい。2020/11/10

★YUKA★

47
そういえば、子供の頃って不思議な事がいっぱいありました。大人になった今、「あの時のあれは○○だったんだな!」とわかる事もあれば、今でも「あれは何だったんだろう?」と判明出来ない事も。 そんな子供時代を思い出すような一冊でした。2018/08/14

竹園和明

30
昭和30~40年代に幼少期を過ごした著者が子供ながらに不思議に感じた事を綴った短編集。昔の大人たちが交わす会話や慣習などの不思議を当時の子供目線から描く。エピローグにこんな事が書かれている。“子供の頃、ゆっくり走る列車の窓から六地蔵の陰にキツネが一匹いるのを見た事がある。見たかも知れないし実際にはいなかったかも知れない。しかしもしあの時乗っていた列車が時速250キロで疾走する新幹線だったら、キツネどころか六体の地蔵像にすら気づかなかったかもしれない。”いい話が11話、載ってます。2016/10/25

たまご

19
この時代,日本国としてノスタルジックな時代,ツボです~.その時代暮らす日々の中で,「なんだったんだろう」と子供にとって(大人にとっても)理由がわからないことの数々.ちょっとしたことだけど,同様のことは誰の子供時代にもあったのでは. この時代,子供と大人の領分がきっちりわかれていて,大人も子供にすべては説明しない,ある意味子供に親切でない時代だったのかもしれませんが,わからないことや時間が解決することがあるよ,と教育されていた気もします. 町の人々の主人公に接する態度も,不思議良いですね.2014/01/09

杏子

18
文字通り、K町の奇妙なおとなたちについて書かれた本。不気味な話や何とも説明のつかない話があったり… でもそれは子どもにはわからない理由でなされたことだったのかもしれない。後になって解明する謎もあれば、ずっと解けない謎もある。斉藤さんの少し淡々とした語り口がまたそれを助長させているようで、とても面白く読んだ。自分の子どもの頃に出会ったいろいろな、事情のわからない出来事など思い出して…。単なる思い出に過ぎなくても、記憶は鮮明で、ふとした瞬間に蘇ってくる今はなきものたち… 人や物や場所等々。ちょっとノスタルジッ2013/01/09

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