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内容説明
会社更生法の適用申請から2年、経営破綻したJALがこの9月には再上場を果たす。経営破綻の実態をスクープした著者が、2兆3000億円もの負債を抱え込んだ旧体制の悪弊をあらためて検証。一方、一私企業を救うために講じられた「法的整理」という措置が大きな副作用を残したことも見逃せない。安易な政府支援が、同業を危うくしているだけでなく、市場や行政の信頼を大きく損ねているからだ。再上場の功罪を問う、緊急出版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
276
JALってこういう会社だったのかと勉強になる。中々一般人は財務から破綻しそうとかまでは分かりにくいので、こういう本って大事だなと思う。2019/05/13
二代目 びあだいまおう
88
JAL 経営の杜撰さと、稲盛さんの建て直し手腕の詳細を改めて違う角度から知りたくて今更ながら購入。まぁひどい❗経営陣は当然ひどすきなんだが、前原さんや周囲もひどい!ってことが結構分かりやすく書いてある。でも、著者の「俺は凄い」「俺だけが真実に気付いてた」「他はバカばっか」のような書き方にジャーナリストの攻撃性を感じて、本としては嫌いです😢 同じ航空会社として国や税金に頼らず(?)頑張り続けるANA をこれからも応援したいな‼️という読後感です!同じ言葉の表現者ならやっぱり小説家の方が好き‼️🙇2018/10/13
雲をみるひと
19
JALの破綻から再建までのルポ。年代順に纏められていてわかりやすい。作者は外部ジャーナリストということもあり、細部まで俯瞰するというよりは破綻前の経理処理、民主党政権時代の政治介入、再建後の稲盛氏のリーダーシップ等主要な論点に焦点を当てた書き方のように思える。2021/03/19
もよ
15
いまさらですが、JALの破綻に関して、何をすったもんだやって、最後に稲盛さんがどうおさめたのか、これを読んでようやく理解できました。よい本です。ただ、この本は財務関係に焦点を絞っているので、経営や管理のどういう面に問題があったのか、破綻を契機に社員が仕事の仕方をどう変えたのか、そういうことはあまり分かりません。2015/04/15
kotte
12
会計の面からJAL破綻を取り上げていて、内容には納得させられる部分が多いです。JALは絶対につぶれないという驕りと政治などの圧力が経営破綻への道筋をつけてしまったんでしょう。JALは公共交通機関として赤字路線であっても維持する必要があったことは認めますが、最終的に破綻に追い込まれてしまっては路線維持もままなりません。現在、JALは順調な経営をしていますが、今一度、国と地方自治体は破綻時の問題点について検討する必要があるかもしれませんね。2017/06/07