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内容説明
平均寿命八〇歳の時代、定年後の二〇年をいかに過ごすべきか。「第二の人生」を始めるにあたり、挑戦してこなかった分野にチャレンジしてはどうだろう。そのうえで重要なのが勉強だ。新たな人や知識に触れて思考していけば、老化を防ぎ、充実して生きることが可能となる。記憶術、思考力など、その具体的な方法論に迫る。
目次
序章 長生きしたければ勉強をしなければいけない(定年後の勉強は健康法だ かつての夢をかなえる自己実現のための勉強とは ほか)
第1章 若いころと勉強法は逆になる!(受験勉強には明確な締め切りがあった インプットとアウトプットの関係が反対に ほか)
第2章 定年後の記憶術(「定年前後の勉強」の二つのアプローチ 「若者に負けないための勉強法」の中心は記憶力である ほか)
第3章 定年後の思考術(「若い人とは異なる能力をみがく勉強法」のために 思考が頑なになる「そんな話は知っている」現象 ほか)
第4章 人生を充実させる勉強法(自分が何を知っているかを知る これまでの会社経験を活かして起業する ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
49
前頭葉を鍛えるにはインプットよりもアウトプット、知識だけでなく思考力こそ大切、勉強のなかで自分なりの解釈する大切さが理解できた。2015/01/02
鉄人28号
13
☆☆ 第2章「定年後の記憶術」がためになった。記憶方法は、①入力段階の「記銘」、②長い期間覚える「保持」、③出力段階の「想起」の3ステップに分かれるという。定年後における実用的な記憶力というのは想起力である。「記銘」の第1ステップとしては意味記憶とエピソード記憶があるが、後者は理解や体験を伴って記憶するもので定年後の記憶の仕方はこれが有効である。前頭葉を刺激するためには、「試す」ことと実際に「動く」ことが重要である。2020/03/01
こうやん
11
定年退職後、間もなく丸1年が経つ。今年は依然と同じような職種に身を置きつつ、今後の身の振り方について考えてきた。そして4月からは?このまま、今の立場に留まるか、それとも・・・。良書は時に人の進む道をも照らしてくれる。自分にとって本書はその内の一冊となった。第2の人生を考えている人に、おススメです。 2022/02/05
壱萬弐仟縁
8
60→65歳定年制になりそうなので、本書の定年はさらに長生きしないと実践できない? そんなこともないだろう。中年が参考にしてもいいと思い、借りた。どれくらいの期間で、何ができれば実現するのかを考えることが大切(042頁)。資格試験を4回目の挑戦となるが、単語帳がごちゃごちゃしているので、整理し直さないといけないのがある。他はまだ繰り返すしかないと思っている。学力にはコンテンツとノウハウと2通りある(065頁)。出力を意識するノウハウ学力が定年後に求められる。「本は全部読まなくていい」(182頁)のでラク。2013/04/03
ミッチ
7
『例えば妻が喋っている時「そんなことは分かっている」と遮断していないか?長い間生きていると、知っていることが多くなり、何処かで聞いたことがある話だとか、何処かで見たことがある話が増えていくので、興味がわかなくなるどころか注意すら払わなくなる。そして新たな情報がなくなり新たな出合いがなくなる。』『時代が変化していく中での考え方や発想に関心を持つ。欲望に忠実になる。それは何でも楽しめる人でいられるか、何をしてもつまらない人になるかは、自分の欲望との付き合い方次第』 身につまされた作品でした。2017/05/31