2015年の食料危機 ヘッジファンドマネージャーが説く次なる大難

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2015年の食料危機 ヘッジファンドマネージャーが説く次なる大難

  • 著者名:齋藤利男【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 東洋経済新報社(2013/05発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492223215

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内容説明

アメリカは穀物を覇権維持のための最有力の投資手段だとみなしている。「世界支配の近道は、世界の人々の胃袋を支配することである」がゆえに、農業大国でありながらもアメリカでは農業補助金が穀物農家に支出され続けている。
アメリカはすでに、トウモロコシ、大豆、小麦の世界3大穀物のすべてにおいて世界最大の輸出国となっている。世界2位の経済大国となった中国が覇権を狙うとき、アメリカは穀物価格値上げという牙をむく
そのとき、先進国のなかでも食料自給率が極端に低い日本では、円安と穀物価格の上昇で、牛丼1杯が1000円になる日が来る
ヘッジファンドマネージャーが、世界のマネーの動きをつぶさに見ながら、世界最大の穀物輸出国のアメリカが仕掛ける戦略を読み解き、来るべき危機を予見するとともに、日本のとるべき道を示唆した1冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

19
農産物の余剰から不足の時代へ・・・。問題はその原因。農業政策はもちろんだが、雇用政策、エネルギー政策など・・・。Power Gameがちらつくのが難点。「穀物のコモディティ化」論に同感。あたかも、国民の貯蓄を念頭においた日本の政府債務増加にも危機感。一方で、「貯蓄税」!?あり得る話に背筋がぞくり・・・。(汗)そして、(表現の解釈の違いだけだと思うが)「(食費が)安かろう(品質)悪かろう」は若干短絡すぎかもしれない。食生活の見直しの結果としての”健康的な”粗食は再考の余地あり!2013/01/19

kubottar

7
日本みたいに山ばかりの国土だと十分な食糧を確保するのは難しいだろうなあ。少子化と言われて心配されているが、この狭い国に1億人以上いるのが間違っているような気がする・・2012/08/05

Humbaba

5
食事というものは,どのように生活するとしても必ず消費する.そのため,他国に食料を握られるというのは非情に危険な状態である.今の時点ではそれでも問題ないかもしれない.しかし,今後も充分な供給がなされる保証はない.2012/07/26

シロツグ ケンイチ

1
この本、大学生の一般教養の教科書として使うべきではないか!?  身近な食の問題(量、価格)に始まり、世界人口、アメリカの戦略、中国の躍進、日本の負債、食が投機の対象になっている世界経済と、いろいろ知ることができる。 書いているのが、経済畑の人であり、東洋経済から出版されていることも信頼に足る。また、文中でのデータの出展も一般的に誰でも見ることのできるもの。 つまり、怪しげな本ではない。極めて冷静に世界を観ている本だと思う。 そして、読後は怖くなる。アメリカが世界を支配していることは周知の事実としても、2013/04/04

河童

1
久しぶりに日本財政危機を正攻法(たぶん)で論じた記述。 財政危機→極端な円安・ハイパーインフレ→輸入食料品の高騰という論法。 財政危機と食糧危機をリンクして論じているのは面白い。 2017年が日本財政危機の顕在化の年となると予言する。 ヘッジファンドは一気に仕掛けてきて儲けようとするらしい。その準備は既に整えているだろう。 アメリカの世界覇権維持戦略を穀物戦略で論じていることもとても興味深い。 中国もすでにとうもろこしや大豆をアメリカからの輸入でまかなっていることを考えると、的を射てるかも。2012/10/16

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