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内容説明
急増する依存症、発達障害、境界性人格障害……。その共通の背景をなすのは「絆」の病、愛着障害だった。一生を左右する幼い日の愛着体験の重要性を数々の事例で解明し、命と心を支える新たな世界観を提唱する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
39
図書館本。愛着の観点から社会問題を読み解く。著者の他著にも説かれている愛着障害からくる人間関係の歪みを、社会全体の問題として捉えているが、ここには矛盾を感じず、むしろここにこそ根幹があるのだと再確認させられる。★★★★☆2022/03/20
カッパ
26
【128】335【◯】【感想】このままいくと日本の未来は暗い。愛着崩壊している人は増え、母親は仕事をするので3歳まで家で見ることはできない。情報化とテレビによりコミュニケーションの機会も減る。離婚は増え発達障害は増加。困ったものだと思った。対策はしめされてるけど個人でどうなるの?という問題ばかり。医療の方も問題おおし。落ち込む本だった。2017/04/08
Yuriko Nakamura
4
生後6ヶ月目から保育園に預けた事を少し後悔した。でも今からでも遅くない。気づいた時からまたやり直せば良いんだという事が良く分かる本。我が子にたくさん寄り添いたい。2013/06/13
みーち
4
遺伝的要因があっても環境的要因に恵まれれば、障害という形でなく優れた才能となることもある。逆に遺伝的要因がなくても環境的要因により障害になる場合もある。子どもの良い安全基地となるために、母や家族といった環境が安定することが重要。安定し支配しないこと、共感すること、柔軟な視点を持つこと。わかっていても子育て中忘れがちなことだと思った。2013/01/09
oko1977
3
いつもの岡田先生の本。愛着について詳しく書かれている。愛着が生物に備わる本能的な幸せを感じる仕組みであり、それが個人の競争社会かつ資本主義により同じ生物間で分断され、勝ち組の側でもお金が幸せと勘違いして本来稼ぐ意味を忘れて愛着を失い消費で寂しさを紛らわせているという指摘はなるほどと思った。 仕事はあくまで愛する人を守るため。 だって富裕層でも薬物依存などで不幸な人いるもんね。 オランダモデルいいね。公平性というより子育てと仕事の都合でバランスがとりやすいように社会設計したのがポイント。2020/05/23