集英社文庫<br> 移植病棟24時

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集英社文庫
移植病棟24時

  • 著者名:加藤友朗【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087467796

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内容説明

ヘリコプターで重症患者が絶え間なく運びこまれるマイアミ大学病院。ディズニーランドに行きたいと願う難病の少女、娘にアメリカで移植手術を受けさせるため必死で募金を集める日本人の両親…生と死がせめぎあう移植ERで、さまざまな事情を抱えた患者たちの命のドラマが繰り広げられる。卓越した手術技術から「神の手」と呼ばれる日本人外科医が体験した、メディカル・ヒューマンドラマ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

43
米国で臓器移植の最前線にいた著者。言葉の壁を越え、6臓器移植など極めて難しい手術を成功。印象に残ったのが不法移民のアナ。保険に未加入で医療費が払えず募金が始まる。記者が記事を書いて注目され、大学生が街頭に立つ。航空会社は無料で航空券を用意。一致団結は米国人が得意。母親のネグレクトや何故、日本で移植が進まないかなど問題提起も。薄い本だが内容は実に重い。10年NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場。血管を繋ぎ合わせる驚異的な手技を披露した。18年脳死の臓器提供は68件。移植希望の患者は1万3千人以上。2019/08/17

うたまる

2
移植医療の第一人者の事例報告集。意外にも、移植医療の前提となる脳死についての倫理面、社会面、法整備などについては最終章であっさりと語られるのみ。著者は反対論者を論破・啓蒙しようとするのではなく、移植により生きられるようになった子供たちの姿を温かな眼差しで描き、静かに穏やかに賛成の輪を広げようとしているようだ。実際、脳死についてはまだまだ疑問が残るのも事実。しかし、自分の家族の臓器は上げたくないが必要なときは貰いたい、というのは余りにも虫のいい話。安保、生保を含め、タダ乗り論だけは勘弁してもらいたい。2013/10/20

Satoshi Ikeda

2
とても心動かされる本でした。日本では、まだまだ抵抗が強く浸透していない移植医療の魅力と素晴らしさがわかりやすく描かれています。幸い自分の子供は大きな病気にかかることなくすくすくと成長していますが、死に直面した状態に陥っても移植で助かる可能性があるならば、なんとしても助けてもらいたいと改めて思いました。同じように感じる親や子供のためにも、日本で移植医療と脳死の理解が進み、多くの命が救われることを願います。2011/12/22

涼子

1
一般向けに書かれた医学書というかんじ。現場の熱気などは伝わって来ず、これまで手掛けた移植患者の状態を淡々と述べ、時々著者の感想や意見が混じる程度。同じ移植医療ものを本として読むなら、「移植医たち」の方が数倍面白い。2022/10/27

miaka

1
アメリカで移植医として働いている著者の経験を主体に、アメリカの移植事情、後半で著者が関わった日本の移植希望者の活動についてのドキュメンタリーです。 アメリカでは、脳死に対して制度がしっかりしているけど、これをそのまま日本に持ってきても機能しないだろうなぁ。 私も自分に関しては死んだときは使える臓器は使ってください、ってことで提供カードを書いたけど、これが家族が脳死状態になった時に『臓器を移植に』って決心できるか、って言われると。。。自信ないかなぁ。2020/10/13

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