逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす - 市場と生命のしくみを解き明かす

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逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす - 市場と生命のしくみを解き明かす

  • 著者名:金子勝/児玉龍彦
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 岩波書店(2004/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004308751

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

102
逆システムという概念を最初に説明してくれているのですが、私の頭が耄碌しているのか非常に私にとってはわかりにくい概念です。その後の説明も生命体と市場経済についての説明が混在して私にはわかりづらいものとなっています。まあたぶん実験的な試みなのでしょうが。本来的には同じような対応の仕方で問題を解明できるということを言いたいのでしょうが何せ頭の固い私にはどうも、経済なら経済、生命なら生命というようにきっちり分けて最後の結論を持ってきてほしい気がします。再度読む本に入れます。2016/01/21

kaizen@名古屋de朝活読書会

39
#感想歌 #短歌 多重系フィードバックは連立の微分方程式で表わそ システムを逆にしたとて解けるとは限らないから発見的だ 2017/03/07

白義

6
なんだかこの本の著者の児玉龍彦さんが話題になっていたので読んでみました。国会でなんと言ってたかはしらないのですが(苦笑)。経済学、生命科学両面から、要素還元主義的思考とホーリズム的思考を批判して、多重調節機能から帰納的にシステムを問うパラダイム転換をはかろうとする書籍です。試みは壮大で議論もしっかりしてますが、池田清彦さんにしてもそうなんですが、主流派ネオダーウィニズムや市場モデルってこの手の批判本が言うより強固で懐が深い気もするのですが、それを差し引いても良質の論考です2011/08/04

どんぐり

4
全体の中で、一つの要素を見るのに、全体で1個だけ違うものを比較してその結果を見る逆遺伝学の手法は理解できる。しかし、これを経済学に応用して市場という複雑なしくみを解明することはできるのだろうか?ちょっと無理なんじゃない。タンパクの働きはin vitroの実験場で明らかにすることはできるが、市場は人為的コントロールできないいのでどうにもならない。 2011/10/02

茶幸才斎

4
生体内では多様なフィードバック機構が常時動的に働き、恒常性を維持している。市場経済においても同様に、各種「制度の束」による多重フィードバック機構を適切に張り巡らし、その調整によって暴走や崩壊を防がねばならない、という本。でも人間社会におけるフィードバック機構の構成成分は、体内で精密に働くタンパク質分子と違って、意志を持った人間とその集合(組織)なのだよね。どうしても各部が各部の利で動く。時の変化に応じて各部が合目的的に正しく機能し、システムの全体最適を指向するのは難しいだろう。安易な比喩に思えるのだが。2011/08/01

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