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内容説明
松下幸之助に率いられた松下電器(現パナソニック)の躍進の裏には、松下による「フロー・マネジメント」があった。人と組織のベスト・パフォーマンスを生み出したその発想と手法とは。松下は社員にこう話したことがあった。「仕事にはまりこみ、時間も忘れ、疲れも知らず熱中する。ただ働くことが愉快でたまらない。あたかも信仰の三昧境に似た状態で、仕事にわれを忘れてしまうという、いわば仕事三昧の境に入りうることは、まったく楽しいことである。私が皆さんに贈るべき最上の贈り物は、この仕事三昧にふけりうる状態を与えることである」。「物をつくる前に人をつくる」と言い、「時計のようなラジオ」を発想する。さらに「水道哲学」「事業部制」「社員稼業の提唱」等は、結果的に社員を夢中にさせ、高い成果を引き出す松下流の仕組みだったといえよう。松下の経営哲学と戦略をチクセントミハイ博士の行動心理学理論で読み解いた画期的な経営書。
目次
プロローグ 仕事三昧の境<br/>第1章 「経営学」を超えた「松下流経営」との出会い<br/>第2章 「物をつくる前に人をつくる」物語<br/>第3章 「時計のようなラジオ」というイノベーション<br/>第4章 「水道哲学」の成立<br/>第5章 「二百五十年計画」という発想<br/>第6章 「事業部制」がもたらしたもの<br/>第7章 「社員稼業」の提唱<br/>第8章 フィリップス社との提携における「私心なき決断」<br/>エピローグ フロー・エクセレント・カンパニー