内容説明
死因特定のミスが相次いでいる。なぜ、そういうことが起きるのか。元東京都監察医務院長で何度も逆転鑑定も行っている名監察医が、1・いつ(時間)、2・どこで(場所)、3誰が(犯人)、4・誰と(共犯)、5・何ゆえ(動機)、6・誰に対して(被害者)、7・いかにして(殺害方法)、8・いかにした(結果)など、実際の2万体の検死のときに用いた8何の原則を初めて明かした、死体のすべてがわかる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
34
看護師吉田純子他による連続保険金殺人事件が紹介されている。仲間の夫に睡眠導入剤を服用させた上で、静脈に空気を注射し殺害。バレない。しかも、身体損傷もなく罪悪感も小さい。味を占め、続いて他の仲間の夫には大量の水を血管に注射し殺害。これもバレない。医療従事者は手際がいい。めった刺しにしたり、鈍器で殴りつけたりしない。妻も看護師さんのママ友が多い。妻がママ友に要らぬ相談をせぬよう労わっていきたい。2019/03/29
しーふぉ
17
検死とは死者の人権を守ること。それでも殺人事件を自殺や事故死と誤ることがある。2024/02/03
魚京童!
12
実生活か小説の中で人を殺すことを考えたらもっかい読もうと思う。2015/11/03
Masa
10
図書館で発見、借りた。著者の本は処女作「死体は語る」を新刊で読んで以来なので二十数年ぶりか。著者の経験を交えた現在の検視・検死制度の問題点の提起。医師法第二十一条の改正、検視・検死のありかたの見直し、検視官制度の充実ということだが、この本が著されてから4年経つというのに改善したという話は聞こえてこない。この間にも殺されたにもかかわらず、事故死扱いになっている被害者がいるということを知るべきである。良い本でした。2014/09/29
彩灯尋
7
2万体の死体を処理してきた作者だからこその知識と経験の量。事件の名前は上げていないものの記憶に強く残っている有名な事件もちらほら。そして監察医が見ても酒鬼薔薇事件は異例のものだったことがわかる。行為から見ても当時の犯人像の割合から見ても30代、40代の男性だと思っていたそうだが、この事件の犯人は14歳。犯人像の多様化という言葉が気になった。2015/07/12
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