内容説明
芸歴40年の落語家が伝授する秘伝の暗記術!! 「毎日一行の日記」「リズムとメロディーで覚える」「長屋の間取りやキャラの趣味まで考える」。人はなぜ覚え、せっかく覚えたことをなぜ忘れてしまうのか。つまらないことをいつまでも覚えているくせに、肝心なことをコロリと忘れてしまうのはなぜなのか。落語家の日常生活、接している人、意識していることから、「暗記の真髄」について縦横無尽に語り尽くす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
32
覚えるためには、声に出して定着させることが必要。使いこなせるためには、更なる努力が必要。2018/09/10
anco
11
自己啓発本っぽいタイトルですが、中身は談四楼さんの前座の頃からのエッセイでした。前座、二つ目、真打となっていく中で落語とどう向き合い、噺を覚えていったのか、仕事のなかで記憶力がいかに役立ったかなど、おもしろいエピソードが語られていました。記憶術に関しては「集中して反復する」に尽きるそうです。2018/01/19
時次郎
4
記憶術のカテゴリー入るような本の題名が付いているが、この本は落語家の修行時代を描いたエッセイだと思う。天才落語家「立川談志」の弟子としての苦悩や前座から二つ目になっていく過程での、落語のプロの記憶方法等が 書かれていて落語ファンとしては、とても楽しめた。それにしても、落語家が書いた本は本当に読みやすい。リズムが良いからだろうか。2014/01/12
岩井 靖
3
落語家・立川談四楼による記憶力に関する本であるが、私が注目したところは一行日記のところである「ある日の日記に「やきめし」とだけ書いてあった。それだけでその日のことがありありと想い出された。師匠の談志から怒られたことなどフラッシュバックのように映像として流れた」私もそのような経験はあります。一行日記おすすめいたします。 2012/07/17
らる
2
声に出せ、音で覚えろ。リズムとメロディーで覚える/まず体が覚える、次に頭で理解する/若き日の失敗は笑い話、思い出話になる/下手でも堂々としているのがプロ。落語家も年をとれば噺を忘れたり、人名を忘れたりする。それをアドリブで堂々と補う。登場人物になりきっていると自然とそれが可能になる/人気が出ると、似通ったことしかできなくなる(期待されてるものしかできなくなる)/記憶術の答えは「集中して反復しろ」これ以外にはない。2022/03/08