ドラッカー名著集 〈12〉 傍観者の時代

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ドラッカー名著集 〈12〉 傍観者の時代

  • ISBN:9784478003008
  • NDC分類:335.08

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内容説明

フロイトやシュンペーターと親交を深めた世紀末ウィーン。世界が一変した第一次大戦。ファシズムの台頭でヒトラーに追放され、ロンドンでのエコノミスト生活を送る。そして米国へ。いつの時代にも多様性を愛し、時代と人を客観的に見つめてきた。ドラッカー自身が激動の半生を振り返る、唯一の自伝。

目次

第1部 失われた世界(おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物 シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群 エルザ先生とゾフィー先生 ほか)
第2部 ヨーロッパの人々(ポランニー一家と「社会の時代」の終焉 キッシンジャーをつくった男クレイマー 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命 ほか)
第3部 アメリカの日々(ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』 テクノロジーの予言者、フラーとマクルーハン プロの経営者、アルフレッド・スローン ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

11
ドラッカーの自伝的な一冊。ボリュームと多岐に渡るお話に、一度読了しましたが読み返しながら楽しめそうです。2018/08/07

生ハム

9
歴史とはつまり、人生の集まり。様々な人生を傍観者として眺めたドラッカー。その意味では、この本も歴史を描いています。ドラッカーが知り合った数々の人に関して、 感じたことや考え、その人となりや仕事ぶりについて細かく描かれています。 ドラッカーのビジョンに合わせて、非常に魅力的なエッセンスが抽出されている印象。 どんな人も「個」の存在であり、素晴らしいものを持っているのだということがとても伝わってきます。 1人1人の人生の重なりで、その人の歴史が鮮やかに浮かび上がってくる様子がとてもエキサイティングでした。2013/12/04

エリナ松岡

7
ドラッカー自伝ともありましたが、タイトルのとおり著者の身の回りの社会、人物観察日記の方が中心でした。それにしてもドラッカーは親類にも偉人にも全く容赦ない。。。他の著作に比べて堅苦しくなく気楽に読めると思います。ヨーロッパ時代の話の方が本書ならではだと思いますが、企業についての、『タイム』誌創刊者のヘンリー・ルースの話(そもそもルースの名前さえ知らなかったので、どのあたりがドラッカー独自の視点なのかは不明)、それから『企業とは何か』執筆に至るGM潜伏時に出会った人物たちの話等はとても面白かったです。2015/06/30

soleil

5
第一次と第二次世界大戦の間の時代、ヨーロッパからアメリカにかけてドラッカーが出会った魅力的な、興味深い、あるいは変な人々の物語。移民として渡ってきた彼の視点から描かれることにより、アメリカという国の本質の部分が見える。 帯に書かれた糸井重里のコメントがよい。「機知やユーモア、感受性というようなものは、ドラッカーの著作の伏流水として流れている。・・・」2011/05/28

aiueo

4
ドラッカー、その人自身に興味のある人には、大変興味深い内容です。僕は、興味を持ったものには、例えばそれが音楽なら、どのような人間が作ったのか、どのような思い・考えから派生したものなのか、こういったバックグラウンドを知りたくなります。この本を読む限り、彼の名誉は、大量の見聞とそれを表現し続ける行為の積み重ねによって築かれたものだと感じました。読む、観察する、体験する、それらを「かくあるべき」また「前者はAで後者はB」というような理想や比較により、また物事を書くことで、彼自信を構築していったように見えます。2011/10/23

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