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内容説明
なぜ消費者金融は誕生し、認知が進まないのか。消費者金融が未来に向けて担う責務とは何かを考える。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
第1章 黎明期の消費者金融―黎明期のビジネスにいま再び学ぶ
第2章 消費者金融というビジネスモデル―規制のない世界から生まれる力強いイノベーション
第3章 市場拡大の光と陰―社会的認知の獲得が進まない理由
第4章 何を学び、どう変わるか―消費者金融業界が未来に向けて担うべき責務
第5章 私がみた「貸金業法」改正
第6章 どこへ向かう?消費者金融―消費者金融のレゾンデートル
貸金業界及び周辺環境の変遷
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuichi Tomita
5
貸金業法成立(段階的施行)直後の2008年4月出版。業界関係者の発言をまとめたもので、アコムやプロミスの社長や改正に関わった大森氏なども登場。 全体的に業界寄りの内容で、多重債務防止について業界として反省しつつも、貸金業法への恨み節も伺える。 貸金業法改正は憲法違反と言い切っている学者も登場してなかなか面食らうが、様々な意見があったことが伺える。 業界側のいう消費者金融の必要性が分かりにくい一方、多重債務者の削減という分かりやすい効果を比べると業界の主張が容れられないのも仕方ないと感じる。2021/12/18
Yuichi Tomita
4
再読。 貸金業法を巡っては、ごく単純化すると「借りたい人も借りれ無くなる悪法」という考えと、「多重債務問題は見過ごせない。上限利息を下げることも総量規制も必要」という考えの対立だと思うが、ユーザーの声という所が抜けているように感じた。ユーザーはどういう理由で消費者金融を利用するのか、そこのデータがない。本書でも利用者の声は一切ない。 突き詰めれば、消費者金融はどんな人の役に立っているのかという提示がない。 個人的には、長い間業界は自浄作用を発揮できなかったのだから規制やむなしとは思う。2021/12/25
Yuichi Tomita
3
大竹文雄教授の「全ての借り手が経済的に合理的な判断をする人なら、市場はもっと競走的になり、金利や貸出額について、ここまでの規制は必要なかったはずです。双曲性の高い借り手がいるから、消費者金融というビジネスが成り立ってきた。」というコメントが冴えてる。 お金に追われている人はサンデルの言うところの自由意志では契約できていないのではないか。2022/01/17