内容説明
誰もが、気持ちのよいコミュニケーションをし、よりよい人間関係を持ちたいと望み、言葉を使う以前から、自分の気持ちや考えを分かってもらいたいと思っています。でも、人は自分たちの自己表現の背景となる知識や経験は、お互いに異なっていますので、分かりやすいことと分かりにくいことがあり、誰もがすぐ理解し合えるとは限らないのです。本書は理解できないのは自分のせいでも、相手のせいでもなく、それは当たり前だと気づかせてくれます。本書で説明する「アサーション」は、違いを認め、気持ちのよいコミュニケーションを進めるための考え方とスキルです。アサーションを理解すれば、率直なコミュニケーションがそれほど難しいことではなく、自己表現に躊躇したり、誤解されることに恐れを抱いたりはしません。自分の気持ちをきちんと伝える基本を図解でわかりやすく解説し、素晴らしい人間関係を作る方法を紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージー
60
★★★☆☆相手も自分も大切にし気持ちのよいコミュニケーションを交わす技術、「アサーション」が本書のテーマ。イラストや図解資料がたくさん入っているため、基本的な仕組みがよりわかりやすい構成となっている。「どう伝え方よりも、どう伝わったか」という本が多い中、そもそも相手がどう捉えるかは相手しだいないので恐れずに表現しようというのがアサーション。まず自己表現が苦手な方にはオススメの一冊。【印象的な言葉】自己表現で重要なことは、言いたいことが伝わるかどうかではなくて、自分の気持ちが適切に言えるか否かです。2018/09/09
おいしゃん
42
アサーションの第一人者である、平木先生による図解本。実にわかりやすい。これを読めば、どちらかが我慢することない、「あなたもOK、わたしもOK」な関係を築けるだろう。2014/05/19
つきかげ🌙
37
「アサーション・トレーニング」の図解的な本。こちらの方がわかりやすい。自分のことを大切にした上で、相手のことを尊重した自己表現。理論だけではなく、話す内容や、話し方などのアドバイスもある。理屈ではだいたいわかるのだが、「うるさい」を「私は、うるさいと感じています」との言い換えはパッとできるものではない。(言い換え自体が適切かもわからない)。今回再読ということでパーッと流し読みをしたが、いろいろ引っかかるところもあるので何度か読み返してみようと思う。「アサーション・トレーニング」にも再チャレンジしたい。2018/04/25
あやの
32
仕事上、参考にしたかったので。アサーショントレーニング、必要な人が多いかも。文章での解説→図解で、分かりやすいかも。各項目でもう少し詳しく例を載せてくれると良いかな。2018/12/25
Twakiz
28
6年前にも読んでた...自分のコミュニケーションスタイルはまず「非主張的」になり,その後どこかで攻撃的になるか,機嫌が悪いと最初から攻撃的になりやすく6年前からあまり成長していない.「支払いしていたら病院でも要求を言ってよい」の部分には賛同しかねる,医療や教育は「お金を払って買うもの=サービス消費」ではないです.カネ払ってんだから客の言うことを聞け,で医療や教育は成り立ちません.あらまたアサーティブになれていない..2022/07/03