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内容説明
幕末時代は第二の戦国時代だ――筆者は言う。多くの人間の行動によって歴史が変わり、時代を開いた。しかし、この時代の特徴は何といっても「ことばによって時代を変えた時代」ということであった。この時代に活躍した男たちはいかに強く日本のことを想っていたのか。その「魂」がこもった言葉がこの本には凝縮されている。「米百俵は教育費にあてよう――小林虎三郎」「世間は生きている、理屈は死んでいる――勝海舟」「「骨肉の愛情で国家を捨てられない――孝明天皇」「外国の侮りを受けながら交際するのは独立国家として衒気を失っている――藤田東吾」「いま外国と和親もせず、戦争もしない独立国家など世界に一国もない――岩瀬忠震」「身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂――吉田松陰」……現代人の心にいまなお響く「大和魂」があふれた名言集。言葉の生まれた背景や状況の解説も盛り込んだ感動の一冊!
目次
第1章 やむにやまれぬ大和魂(心ははなはだ急ぎ飛ぶようです、飛ぶようです―吉田松陰;わたしは二十歳以後藩の問題に関わりを持ち、三十歳以後日本国の問題に関わりを持ち、そして四十歳以後は世界の問題に関わりを持っていることを知った―佐久間象山 ほか)
第2章 まことにもって大機会なり(藤田東湖はまるで山賊の親分だ―西郷隆盛(当時吉之助)
藤田東湖は若者を大勢集めては騒ぎまわっている。実にけしからん男だ―勝海舟 ほか)
第3章 赤心を腹中に置く(有事時の懸引(商売や交渉のテクニック)は必ず無事時の理財(資金運用)による―白石正一郎
わたくしの夫は坂本竜馬です―千葉佐那 ほか)
第4章 天下の士となるべし(砲技の人となるなかれ天下の士となるべし―西郷隆盛;薩長一致シテ事ヲ済スベシ―黒田清隆 ほか)