内容説明
深川の南、永代橋近くの一色町。故あって国許を離れ、長屋暮らしの時津日向子、大助母子。小野派一刀流の遣い手でもある日向子は、骨董屋<天秤堂>の裏の仕事を手伝い糊口を凌いでいた。そんな折、忘れた過去を探してほしいとの依頼が持ち込まれ、日向子らは奔走するが……。著者渾身の書き下ろし長編時代小説第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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若くして、夫と婚家を失った日向子。息子と共に町人として、骨董屋〈天秤堂〉の裏家業を手伝いながら生きていく様を描いています。相当な剣の遣い手でもある日向子だが、家事はまるでダメというところも面白い。共に働く面々もなかなか癖があり…。続きがありそうですが…。2014/11/06
公路郎
1
訳あり親子が、助けてくれる親分と共に、影の(というほどでもないが)仕事をして居る。 というのが凄くおおざっぱなあらすじ。読みやすいのだけど、所々私には引っかかってしまうような、そんな感じだった。2013/07/09
めにい
1
六道さんの作品は、文章が確かで読みやすく、ユーモアもたっぷりで笑え、人間がしっかり描けていて安心して読める。今回は息子にちょっと物足りなさを覚えるけれど、これからの成長を楽しみにしたい。2012/03/06