上代文字言語の研究

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上代文字言語の研究

  • 著者名:犬飼隆【著】
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  • 笠間書院(2014/11発売)
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  • ISBN:9784305703064

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内容説明

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八世紀以前、漢字は、未だに外国語の文字であった。日本語に用いられた漢字は、どのように「飼い慣らされ」、日本語のなかに浸透していったのか。漢字の仮借から脱却して、日本語の音節文字になりつつあった万葉仮名から、自国語の文字としての平仮名へ向かう過程を、追究した名著。

目次

序論 文字表語機能観
第1部 漢字を日本語の音節文字につくりかえる
第2部 万葉仮名で日本語の語形を書きあらわす
第3部 漢字を日本語の表語文字につくりかえる
第4部 万葉仮名で日本語の文を書きあらわす
終論 「文字言語研究」の課題
目次 / p1
前書き / p5
序論 文字表謡機能観 / p9
本論 / p27
第一部 漢字を日本語の音節文字につくりかえる / p29
導言 / p31
第一章 万葉仮名に内海されていた片仮名・平仮名への連続面 / p33
第二章 万葉仮名の漢字音からの「離れ」-陽声字の万葉仮名による固有名詞の表記- / p70
【補説】韻尾と添加母音との対応間係 / p80
第三章 万葉仮名の字体と使用場面の相関-ツの字源- / p85
結語 / p93
第二部 万葉仮名で日本語の語形を書きあらわす / p95
導言 / p97
第一章 古事記のオの仮名の二種の字体 / p102
【補説1】古事記のヲの仮名 / p118
【補説2】[迦]と[加]の歌謡における分布 / p120
第二章 古事記のホの仮名の二種の字体 / p121
【補説1】古事記の用言の再活用における母音交替 / p151
【補説2】[存]は甲類相当か乙類相当か / p154
【補説3】大宝二年戸籍のホの仮名 / p155
第三章 音韻の対立が解消した後の上代特殊仮名遣いの行方-古事記と万葉集のト、ロの仮名- / p157
第四章 古事記のシの仮名の二種の字体 / p172
結語 / p182
第三部 漢字を日本語の表語文字につくりかえる / p183
導言 / p185
第一章 上代の戸籍における兄弟姉妹関係の用字と語彙との間 / p187
【補説】「あね」の語源と上代日本の家族制度 / p214
第二章 古事記と日本書紀の兄弟姉妹・配偶関係の用字 / p218
第三章 接頭辞「いろ」を万葉仮名と正訓字とで表記した意図 / p243
第四章 正訓字に添えられた音注の機能-かづしかのままのてご(な)- / p260
結語 / p277
第四部 万葉仮名で日本語の文を書きあらわす / p279
導言 / p281
第一章 万葉仮名の字体の変異が変異がはたしていた視覚上の分節機能 / p285
第二章 上代文献中の同音節連接の表記と視覚上の分節 / p322
【補説】二字、三字の繰り返しの表記 / p343
第三章 万葉仮名の「濁」音専用の字体がはたしていた視覚上の統制機能 / p344
第四章 古事記歌謡の前後に改行が施されていた可能性 / p367
【補説】古事記歌謡五番「ぬばたまの」の表記の仕組み / p387
結語 / p390
終論「文字言語研究」の課題 / p391
後書き / p409
索引 / 索引(1)