聖徳太子の秘密 - 「聖者伝説」に隠された実像に迫る

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聖徳太子の秘密 - 「聖者伝説」に隠された実像に迫る

  • 著者名:関裕二
  • 価格 ¥610(本体¥555)
  • PHP研究所(2011/10発売)
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  • ISBN:9784569664361
  • NDC分類:288.44

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内容説明

摂政として推古天皇を補佐し、十七条憲法を制定し、遣隋使を派遣するなど、国家としての態勢を整え、大陸文化の移入に努めた聖徳太子……。われわれが描く聖徳太子のイメージは、仏教を重んじた清廉な政治家というのが一般的だ。それは、『日本書紀』のなかで、聖徳太子が「聖者」として扱われていることと無関係ではないだろう。しかし、「聖者」として礼賛される一方で、日本の各所に「鬼」として祀られる聖徳太子が存在する。著者の聖徳太子に対する関心は、「聖者伝説」と「鬼伝説」という、一人の人物に真っ向から異なった二つの評価が存在しているところから出発している。はたして聖徳太子は「聖者」なのか「鬼」なのか! これまでも、大化改新、壬申の乱、神武天皇、継体天皇、物部氏など古代史を彩る事件や人物の謎に、定説にとらわれることなく、大胆な発想で鋭く迫った著者の筆の切れ味は、本書でも多いに発揮されている。古代史ファン垂涎の一冊。

目次

第1章 聖者伝説の裏側(聖徳太子の“気味の悪さ”;聖徳太子=聖者伝説の誕生 ほか)
第2章 鬼としての聖徳太子(思いもよらぬ入鹿神社の聖徳太子;太子を祀る入鹿神社・入鹿を祀る法隆寺 ほか)
第3章 法隆寺に封印された鬼ども(法隆寺に漂う妖気;古代の鬼の二面性 ほか)
第4章 祀られなかった祟る神の謎(聖徳太子は朝敵だった;“法隆寺=鬼の寺説”の欠点 ほか)
第5章 鬼の中宮天皇と法隆寺(『日本書紀』にちりばめられた隠語の数々;“上宮”という隠語の謎 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

28
★★★☆題名の通り、聖徳太子について考察された1冊。太子は、ほんとうに実在したのか。彼はほんとうに聖者なのか。鬼伝説とは。法隆寺の謎。蘇我氏との関連は。藤原氏(中臣氏)との関係は。乙巳の変や壬申の乱と太子とのつながりは。天武と額田王、そして彼女の詠んだ有名な愛の一首「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」の裏の真意とは。物語ではなく論文調なので、突出した面白さはないが、その分内容は徹底的に詰められた秀作となっている。2018/03/22

風竜胆

5
聖徳太子虚構説に立つ一書。半分賛成というところか。 2013/09/13

boutiquekouichi

2
梅原猛著「隠された十字架」に挫折しかけていたので寄り道。聖徳太子不存在説支持者なので(とはいえまだ趣味の枠を脱出できておらず勉強中‥)、筆者とは出発点が違うのかもしれないが、聖徳太子=鬼説や、法隆寺と長屋王のリンクなどには興味が湧いた。2012/02/15

aya-ayu

1
電子書籍で読みました2013/01/20

新しいフォルダー

1
聖徳太子は鬼だった。そして、聖徳太子は蘇我入鹿だったってことを言いたいらしい。入鹿神社にスサノオが祀られてることと関連付けて、蘇我氏と物部氏、出雲との関連性について書かれてるんだけど、入鹿神社にスサノオが祀られるようになったのは、明治かららしいので、これはやや我田引水な気がする。聖徳太子の謎を解くために、天智、天武、持統あたりの天皇も登場するんですが、このパターンどっかで読んだ気が?と思ったら、額田王の謎を書いた梅沢恵美子が共同研究者だった。うーん…。 2009/08/02

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