- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(教育/子育て)
内容説明
子どもの早期教育は何歳から始めればよいのか、あるいは無用なのか。「早期教育については、すでに多くの本が出ているが、その理論的根拠とされる乳幼児の脳の臨界期ないしは敏感期について、きちんと科学的分析を加えた本はなかった」と語る著者が、親としては何かと気になる早期教育と子どもの脳の発達の相関関係を医学的に解明する。早期教育と脳の発達の関係を科学的に解く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一前田
1
個人的には、狂気じみた早期教育は好かない。が、早期教育を闇雲に否定するのではなく、場合によっては肯定的としているのがよかった。早期教育はいいか、悪いかの白黒をつける問題ではなくて、いろいろある中にもいいものは取り入れる必要はあるので、どんなものは有効かを知りたくなった。 ローレンツ、ウィーゼル、ハッテンロッカーなど、それぞれの実験がわかりやすくて、読みやすかった。もう1度読んでおきたい。2017/09/02
一前田
0
早期教育の効果は、ある程度はあろう。だが、問題なのは、『何のための早期教育』とか、 『どんな人間になってほしい』という哲学なしに、 大人の期待に子どもを順応させようとすること。ボタンを押せばジュースが出てくるみたいに、『これをすればこれが出てくる』というような 合目的的な考え方は、大人の論理そのもの。 有用の用だけを求める姿勢が、無用の用のもつ 思わぬ効用や、人間の偶有性を見落としがちなこと。 刺激も大切だが、無為も大切。 押してダメなら、引いてみよ。 このこと、万事にわたるべし。 2017/10/04
虎男
0
結論不明、臨界期ではなく敏感期。幼児教育の是非2011/11/19
どぐりん
0
幼児教育の「化学的根拠」についてわかりやすい事例とともに説明し、その有効性に疑問を投げかける本。例えばよく見る「複雑な環境に育ったラットはそうでないラットよりもシナプス数が多い。幼いうちから適切な刺激を脳に与えれば、子どものシナプス数も多くなる」という言説。実験に使われたラットの日齢を人間に換算すると思春期から成人期。幼児教育の重要性の根拠にはならない。それだけで目から鱗だけれど、他にも具体例をあげて、幼児教育にまつわる誤解と曲解を解き明かしてくれている。反乱する教育情報に流されぬよう、親として読んでおき2012/04/08