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内容説明
1959年、従業員28人で発足した京セラは、セラミックという新素材を世界に広め、売上1兆円の優良企業に。また1984年、ガリバーNTTの独占を崩すべく産声を上げたKDDIは、国内シェア2位、売上2兆8000億円の巨大企業に。この業態の違う2社を創業したのが稲盛和夫氏だ。しかし、氏の歩んできた道は決して平坦ではない。本書は、氏が半世紀近くに及び経営者人生のなかで、悩み、苦しんだ末に学んだことを集大成したもの。とくに、これから社会に出る若い人に向けて、「仕事や人生の途上で障害に行き当たったときに、ぜひ私の話を思い起こしていただきたい」という願いが込められた本でもある。働く喜びを見つけるためには? 困難に打ち勝つためには? 自分を高めるためには? といった人生訓から、仕事を向上させるためには? 事業を伸ばすためには? といった経営訓まで、まさにビジネスマンの羅針盤として常に持ち歩いてほしい本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森林・米・畑
29
社会人の道徳教科書みたいだ。松下幸之助さんの『道をひらく』より好きだ。社会人成り立ての人から、社員、リーダー、経営者と幅広い層が読める。厳しい事もたくさん書いてありますが、敢えて苦難の道を選ぼうとする気持ちが大事なんだな。まだまだ働かねばならない。この書が一つの道標になればいい。2022/08/24
Thinking_sketch_book
29
★★★★☆ 正しい心で、正しい経営をする、自分の中では、いつもそれは正論だと馬鹿にしている面もある。正しい心で、会社の事、社員の事、家族の事を考え、仕事を正直に頑張る事。自らの業務を考え抜き改善する事。完全に正論だが、正論を突き詰めて、各自が自身の実務を遂行する事が正しい会社経営のあり方なのだと思う。2014/03/21
九曜
10
今度入社する会社の社長から読めといわれて読んだ本。京セラの創始者が経営についての習慣や思考回路を2p毎にいくつも語るというもの。言っている事は当たり前といえば当たり前で、受動的に読んだ本なので面白くはないが、でっかい会社をつくった人だけあってたまに良い事言う。「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」なるほど、心掛けてみますか?2010/03/26
たかし
9
29年前に出版されたものたが、色褪せない。 15年くらい前に読んだ気もするが、経営訓、リーダー訓、人生訓としても役立つ。2018/03/21
麒麟の翼
8
3年ぶりの通読。見開き2ページで約100項目が綴られており、今年は毎日2項目程度を1年かけて精読しようと思ったが、読む手が止まらず普通に読了。稲盛さんの本は「働き方」「生き方」など何冊も読んでいるが、本書は一味違い、見開きに凝縮されたそれぞれの項目が、いつの時代も人として企業人としてのあるべき姿や正しい考え方や生き方が不変であることを教えてくれ、タイトルのとおり心を高めてくれる。今回は「心をベースとした企業とするために」が印象に残ったが、信頼関係や思いやりが企業を豊かにすることを再認識したので実践したい。2023/01/17