内容説明
白い箱の下に、ぎっしり詰まったガラスの破片――タレントの阿季子は結婚を機に芸能界を引退、幸せに暮らしていた。しかし、テレビ復帰が決まった直後から不気味な嫌がらせが始まった。無言電話、尾行、そして悪意の贈り物…。いったい誰が、何のために!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うどん
60
ドロッドロ!面白かったです。2019/03/12
ワレモコウ
58
再読本。学生の頃からの仲良し(?)4人組。阿季子はタレント、ちなみは地元局のキャスター、玲子は女優を目指し、由記は地元タウン誌の編集者。阿季子が、結婚出産を経てタレント復帰準備中に、様々な嫌がらせや災難が起きる。怖いなぁ、女の妬み嫉み…マウンティング女子を見せつけられました。みんな、そこそこ幸せなはずなのにね。結局、阿季子の清々しいまでの強かさは、今後また幸せを勝ち取れる伏線かもしれない。でも、一番の悪者は清隆だな、怖い。2020/09/20
きっしぃ
43
女の嫉妬はこわい。幼馴染みの四人、芸能人として成功した阿季子と、それが気に食わない由紀、ちなみ、玲子。そんなに嫌いなら離れればいいのに…とわたしは思うのだけど。これがマウンティングというやつか…。時系列が入れ換わるのが読みにくくて、その効果はイマイチ感じなかったなー。2017/11/09
siro
38
こんなに嫌な思いをしてまで友達で居続ける気持ちがまず分からないけど、復讐するまでは!という心情でしょうか。そう考えると怖いよ。それにしても阿季子は懲らしめられてもしょうがないでしょって思うほど酷いことしてくれますが、アッケラカンとしていて関わるのが馬鹿らしく感じてくるタイプ。でもこの本に出てくる男性には無性に腹が立つ。なんでだろう。なんであんな女に騙されるんだ!って騙した方より見る目がない男に腹が立つんだよね。謎だ(笑)2015/01/23
ココ
33
期待通りの締まった文章で、引き込まれる。中学からの幼なじみ4人の美しい女達。成人して、アイドル・女優の卵、アナウンサー・編集長と華やかで賑やかに活躍か・・と思いきや、女たちの心の機微をホラー級の怖さで描く。2019/07/14