内容説明
赤瀬川さんはどこでもじろじろしている。いつでもじろじろしている。すると、カラスはなぜ黒いのか、とか、函館の建物はなぜモスグリーンにぬられていたのか、とか、ニッサン・パオはなぜ「どことなく」違うのか、という大テーマがわいてきて、きっとこういうことなんだ、という答えまでわいてきてしまうのです。ヒトのこともモノのことも、今のことも昔のことも、目に飛び込んでくるものにはみんないわれがある。見ることの面白さ・楽しさを存分に味わえる極上の観察エッセイ。
目次
1(頭上の宝石 南海の二宮金次郎 韓国の緑の事情 ほか)
2(ヒドロナリューム合金に触る クエスターを手に持つ感触 国道四一一号線 4WDの放流 ほか)
3(国宝を訪ねて 五千トンの鉄の嬉し恥ずかし初体験 快感と哀愁の西伊豆写生旅行 ほか)
4(街を転がる目のつけどころ 猫の行き交う尾道 恐竜のサファリパーク ほか)



