ちくま文庫<br> じろじろ日記

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ちくま文庫
じろじろ日記

  • 著者名:赤瀬川原平【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2013/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480031853

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内容説明

赤瀬川さんはどこでもじろじろしている。いつでもじろじろしている。すると、カラスはなぜ黒いのか、とか、函館の建物はなぜモスグリーンにぬられていたのか、とか、ニッサン・パオはなぜ「どことなく」違うのか、という大テーマがわいてきて、きっとこういうことなんだ、という答えまでわいてきてしまうのです。ヒトのこともモノのことも、今のことも昔のことも、目に飛び込んでくるものにはみんないわれがある。見ることの面白さ・楽しさを存分に味わえる極上の観察エッセイ。

目次

1(頭上の宝石 南海の二宮金次郎 韓国の緑の事情 ほか)
2(ヒドロナリューム合金に触る クエスターを手に持つ感触 国道四一一号線 4WDの放流 ほか)
3(国宝を訪ねて 五千トンの鉄の嬉し恥ずかし初体験 快感と哀愁の西伊豆写生旅行 ほか)
4(街を転がる目のつけどころ 猫の行き交う尾道 恐竜のサファリパーク ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

18
『毎日グラフ』に1週間置きに連載していた日記です。世の中の森羅万象をひたすら自分の目でじろじろ眺めて文章にしただけなのですが、何故か面白い、皆既日食を見に行ったり、双眼鏡の対空型レンズを買いに高橋製作所に出向いたり、カラスとインコについて考えたり、東京最高齢の銭湯の最期を見届けたり。『男はカメラで女は宝石。この逆は無い、これが不思議で私は研究した。カメラはわかる。しかし宝石の魅力とは何か。勿論高いから持っていれば捨てたりしない。しかしその値段を別にすればただの石ではないか。』誰にも書けそうで書けない文章。2024/01/20

猫丸

10
アート寄りエッセイ。赤瀬川さん絶好調の時期とバブル景気が重なったため、新商品発表会やCM出演、国内・海外ロケなど、全方向的にアクティブな赤瀬川さんがいる。もともとそっち系の人じゃないけれど、高度資本主義の流れを頑なに拒否することはない。逆に言えば、赤瀬川さんや南伸坊、渡辺和博、泉麻人なんかに大金を積むだけの余裕が、当時の日本にあったということ。なにしろ偉大な人である。本当は亡くなった時に国葬を営むべきだった。いまタモリが亡くなったらどうなるだろう。ふと思った。2022/04/09

Narumi

2
80年代終わり頃に書かれたエッセイだと思うんですが、あらためて時代を感じます。カメラの話がたくさん出てきますが、どれひとつとしてデジタルカメラではないとか。しかし液晶表示(ファインダーに映っている画面ではなくて設定の数字とかだと思う)はあったらしい。色彩の話には時代は関係なくびっくりです。今でも双眼鏡の8割は板橋で作られているのでしょうか。2015/09/05

かのこ

1
とあるイベントの当日、移動中の車内とチケット販売を待つ間、すなわち3時間ほどで読了。赤瀬川氏の斬新な視点と独特の語り口で、日常の風景から職務上の立場から目撃した珍しいものが面白おかしく書かれています。本当にこのひとは独特。オススメです。2013/08/17

sasha

1
路上観察で培った(?)じろじろ観で社会のいろんなものをじろじろながめたエッセイ集。世の中をじろじろ観察してみよう。2011/06/03

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