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内容説明
キリスト教が伝播・普及してゆく過程で、ヨーロッパ各地の民間信仰は、守護聖者というものを新たに生み出していった。それらは今も、造形物として、また祭りとなって人々の心に深く根を下ろしている。本書は、膨大な数の聖者のうち、日本でも親しまれている、聖ヴァレンタイン、聖ニコラウス(サンタ・クロース)などから聖家族まで特徴的な聖者を取り上げて、ヨーロッパ文化の中に「聖者文化」を再発見しようとするものである。
目次
1 聖クリストフォルス
2 聖ゲオルク
3 聖マルチン
4 聖バルバラ―殉教の処女
5 聖マグダレーナ(マグダラのマリア)
6 聖ニコラウス(サンタ・クロース)
7 守護天使ミカエル
8 聖ヴァレンタイン
9 ワインの守護聖者
10 聖家族
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AN
28
聖バレンタインの事を復習したくて読んでみた。元々子供と動物の守護聖者だったバレンタインが殉教したのが2月14日。その日にイタリアではバレンタインの祭を行うようになったそうだ。いつの頃か、その祭の日に人々は愛の占いをするようになり、その後ヨーロッパに広まって行った様だが、その詳しい過程ふ残念ながら記載が無かった。バレンタイン以外にも7人の聖者と1人の大天使、聖家族についての記述があり、西洋の古典文学を読むとたまに出てくる聖者の事についてざっくりとした知識を得られる一冊だと思う。2021/02/04
てくてく
3
聖クリストファルス、聖ゲオルグ、聖マルチン、聖バルバラ、聖マグダレーナ、聖ニコラウス、守護天使ミカエル、聖ヴァレンタイン、ワインの守護聖者、聖家族をそれぞれ簡潔に紹介した本。知名度の高い聖者はともかく、初めて聖者となったいわれを知ったものもあり、軽く読むには面白かった。2015/03/11
更新停止中
2
軽い読み物として優しくて読みやすい。古いカトリックの多神教性とか土着信仰性みたいなものにものすごく心引かれるので聖人信仰には興味があったのだけど、序文の「一神教、多神教という区別は、宗教自体に内在する『一と他、他と一』の思想からみれば、さしたる意味を持たない」という話で示唆された仏教の一神教的な側面にはっとなった。「一なる神が多様な特質と形体をとって顕現するということ」。ナントカ菩薩とか結局全部同じものだもんなあ考えてみたら。2012/06/29
ちゃちゃ
1
植田重雄氏の書かれる著書が好きで、購入。ヨーロッパで親しまれる守護聖人、主にカトリック圏で崇敬されている聖人が紹介されている。(確かプロテスタントでは聖人を認めていない)実際には365日分、聖人がいる。実在したかはさておき、毎日が誰かの日であるのは楽しい。2017/01/06
epitaph3
1
サンタクロースの名前の由来って、聖ニコラスのオランダ語読みなんだねーφ( ̄ー ̄ )メモメモ2014/01/04