基本説明
旦敬介 206号室の住人|
詳細説明
◆アフリカの愛人[一八〇枚]/旦 敬介
―旅は人に何を与え、何を奪うのか。
赤道直下で出会ったK介と元難民アミーナ。
二人の奇妙な逃避行はアフリカの現実と精霊に彩られる。
◆道の向こうの道/森内俊雄
―情緒不安は蝶に似ていた。
飛翔が素早く、捕えるのはむつかしい――。
自伝的青春記、完結篇。
◆公園へ行かないか? 火曜日に/柴崎友香
―世界からアイオワに集った作家37人の共同生活。
「わたし」と仲間達の遠出は思わぬ展開に。
◆種字/円城 塔
―命がけで唐へ渡り、筆とソフトウェアを作る留学僧。
彼が見出した「即字成仏」思想とは。
[連載小説]
◆光の犬(二十一)[連載完結]/松家仁之
◆格闘(三)/高樹のぶ子
◆エリザベスの友達(七)/村田喜代子
◆野の春(八)/宮本 輝
◆ミライミライ(十二)/ 古川日出男
◆TIMELESS(十三)/朝吹真理子
◆荒れ野にて(二十四)/重松 清
[特別対談]
◆小説家の名誉と恍惚/筒井康隆+松浦寿輝
〈付録〉筒井康隆を圧縮する=短篇50精選(松浦寿輝)
―昭和初期へのノスタルジアから人類滅亡の未来まで。
世界をぶち壊して見えるものとは?
◆理不尽な世界と人間のために/宮部みゆき+津村記久子
―無力で傷つけられながらも人は生きる。
残酷な世界と対峙し物語を紡ぎ続ける作家の対話。
◆「稔りの飽和」の静かな重み/平野啓一郎
――古井由吉『ゆらぐ玉の緒』を読む
◆暗殺と森フォレスト /椹木野衣
――村上春樹『騎士団長殺し』を透視する
◆「僕」も「私」もやれやれできない/上田岳弘
――村上春樹『騎士団長殺し』を読む
◆どこを見ても記憶がある/岩川ありさ
――多和田葉子『百年の散歩』論
◆冥府魔道のキャデラック/矢作俊彦
――追悼・鈴木清順
…ほか