内容説明
爽風会は昭和49年から活動が始まり、平成6年度にその終焉を迎えるまで、21年の歴史を刻んだグループ活動であり、やどかりの里にとって重要な部分を担ってきた活動であった。この本は、その会の活動について書いたものである。
目次
1 やどかりの里との出会い
2 爽風会との出会い
3 爽風会の活動
4 メンバーにとっての爽風会の意義
5 やどかりの里に期待するもの
著者等紹介
久津間康志[クツマヤスシ]
昭和34年生まれ。16歳で発病、17歳の時にやどかりの里を知り、通所を開始。53年から爽風会に参加しスポーツ等で体を鍛えた。爽風会活動の傍ら建築の職業訓練校に3年間通う。その後13年間にわたりさまざまな仕事を経験するが、再発、再入院。やどかりの里で妻と出会い、平成9年に結婚
作英勇[コウノヒデオ]
昭和43年生まれ。60年アメリカ州立高校へ留学、62年帰国後18歳で発病、63年からやどかりの里へ通所、爽風会に参加。平成元年爽風会を休会し、就職し、そのまま退会となる。その後通信制高校へ入学、再発、再入院を体験するが、高校を卒業し、福祉専門学校へ進学。卒業後やどかりの里の運営する福祉工場やどかり情報館に就職
小山牧男[コヤママキオ]
昭和21年生まれ。2回の入院経験を経て、63年にやどかりの里に通所開始。爽風会に参加。その後やどかりの里の作業所クローバー社に所属し社会復帰施設の受け付け業務等を行う。その後、平成9年に開設された食事サービスセンターエンジュに勤務
小長谷千尋[コナガヤチヒロ]
昭和37年生まれ。21歳の時に発病。59年にやどかりの里の通所を開始。60年より爽風会に参加。2年間で爽風会を卒業し、社会復帰施設で1年10か月喫茶ライラックのマスターとして働く。その後3回の入退院をくり返し、現在、やどかりの里職員との相談を重ねつつ、これからのことを模索中
菅原進[スガワラススム]
昭和24年生まれ。中学校卒業後上京し、働きながら上野高校定時制課程を卒業する。経済の高度成長時代に働きづめに働き、27歳で発病。入退院をくり返し、58年34歳の時にやどかりの里と出会い通所を開始する。爽風会で仲間との出会いを得る。その後一般就労もするが、現在はやどかりの里の作業所クローバー社の社長として働いており、患者会活動にも従事している
菅原和子[スガワラカズコ]
昭和22年生まれ。24歳のとき会社での人間関係や恋愛のことで発病。保健所保健婦にやどかりの里を紹介され50年から通所する。爽風会に参加するが、その後も入退院をくり返す。平成2年にやどかりの里の援護寮を9か月利用しながらアパートの1人暮らしを始める。平成4年には6年間の交際を経て結婚
星野文男[ホシノフミオ]
昭和24年生まれ。19歳大学在学中に発病、卒業後就職する。再発も経験し、53年28歳の時にやどかりの里に通所を開始し、1年ほど爽風会に参加する。その後結婚、離婚を経験し、家業のビル管理業に従事する傍ら、平成9年4月からやどかり情報館で働き始める
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