朝子の介護奮戦記

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朝子の介護奮戦記

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784944235162
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

 本書は画家の祖母と母、そしてライターの「私」という女三代の一家の物語です。
 ある日、祖母がクモ膜下出血で倒れ、救急病院へ。快方へ向かうと転院することになり、行った先は、回復して退院する者の見当たらない「老人病院」でした。
・・・・・・このままでは、病院を生きて出られない・・・、そう思った「私」は懸命の転院作戦を繰り返し、ついには国立病院へと移ります。そこで「私」は在宅介護のトレーニングを受け、やがて祖母の長い入院生活にピリオドを打つことに。そしてアトリエを改造した介護室で祖母を介護する日々が始まりました。
 祖母はベッドから落ちたり、過度なリハビリで骨折したり、また後遺症で一時入院したりと困難も押し寄せます。しかし「介護を始めてから我が家には笑顔が増えた」というポジティブな介護によって、祖母はまた個展を開くまでに回復していくのです。

第1章 優しくなかった孫娘
第2章 生と死が共存する地獄
第3章 在宅介護しかないという決断
第4章 話せた!座れた!食べられた!
第5章 車椅子の身になっても一生涯、画家
第6章 介護で自分と向き合う

 「あの、もし入院させて頂けるのなら、退院後は自分で介護するつもりです。」
私はなんとしてでも、現在祖母がいる老人病院を退院させ、目の前の医師の首を縦に振らせて、この病院へ新たに入院させたかった。そのためには「在宅でみる」という言葉を切り札として使うしかないと思ったのだ。家族側に「在宅で介護する」という強い意思があれば、決して、お荷物のお年寄りを病院に押しつけるような半端な気持ちでお願いしにきたわけではないということがこの医師に伝わるはずだ。それに、祖母の治療はもちろん、在宅介護に向けた家族への看護指導という明確な目的があることで、病院側も好意的に受け入れてくれるのではないかと考えてのことだった。
 祖母がクモ膜下出血で倒れてからこの一年、私と母は三途の川を行き来しているかのような祖母を見続けてきた。今、最も悔やんでいるのは、この間祖母の命を守りたいのに自ら動くことができず、病院に任せっぱなしにしていたことだった。もちろん、緊急を要する手術などはプロである医師に任せるほかはない。とはいえある程度状態が落ち着いたあと、思ってもみないような事態が祖母の身に次々と降りかかってくるなかで、私たち家族はなにもできず

(ここがポイント!)      
・筆者の体験を通して「突然起きる高齢者の脳障害と、その後遺症に家族はどう対処すればよいのか」が分かります。
・現行医療制度の中で「患者とその家族に合った病院」と「そうでない病院」の見分け方や、家族に「尊厳ある老後」を送ってもらうために知っておくべきことを筆者の体験を通して伺い知ることができます。

(こんな人にお薦め)
・介護関係の仕事に関わっておられる方や、自宅介護をしておられる方。
・自分や親の老後や介護問題に関心を持つ一般の方々。
・今のところ自分の老後や親の介護などに、何の準備もしていないという方。
・「最近の若者は根性がない」といつも嘆ておられる方。

内容説明

画家の祖母と母、そしてライターの私…孫娘が綴るポジティブな在宅介護の現場「女三代介護物語」。

目次

1章 優しくなかった孫娘
2章 生と死が共存する地獄
3章 在宅介護しかないという決断
4章 話せた!座れた!食べられた!
5章 車椅子の身になっても一生涯、画家
6章 介護で自分と向き合う

著者等紹介

小山朝子[コヤマアサコ]
1972年、東京都生まれ。1995年、フリーランスのライターとして独立。女性誌「Hanako」(マガジンハウス)で「Word Watch」(現代用語の解説ページ)を担当するほか、ファッション誌、インテリア誌などで旺盛に執筆。1999年、祖母の在宅介護に専念するため、仕事を断念。2001年、介護を続けながら活動再開を決意。以後、高齢者介護の分野を中心に執筆。介護情報誌「ホームヘルプ」(オークラ出版)でのエッセイ「バービー介護奮闘記」をはじめ連載多数。講演活動にも意欲的に取り組む。2003年5月、NHK教育テレビ「福祉ネットワーク・めざせ介護の達人」にゲスト出演
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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pyon

0
友人著作。内容も濃くなかなかの出来映え。介護、他人事ではなくなる時が来るのだよ、と、しみじみ。2009/07/08

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