内容説明
槍ヶ岳開山で知られる播隆(一七八六~一八四〇)は、地位のある高僧、学僧でもなくも一介の聖であり、巧みな説法よりも、山で里で厳しく修行する姿に、人々は生き仏を感じ、まさに庶民とともにあった。さらには登拝(登山)信仰を確立させて槍ヶ岳念仏講や播隆講へと発展していく。現在でも播隆祭、供養祭、播隆念仏講というかたちで人々の支えとなっている。
目次
第1章 播隆の生涯
第2章 山の播隆(伊吹山禅定;笠ケ岳再興;槍ケ岳開山・開闢)
第3章 里の播隆
第4章 念仏行者として
著者等紹介
黒野こうき[クロノコウキ]
昭和27年生まれ。画家、詩人、地方史研究家。円空研究から播隆と出会い、播隆の研究団体「ネットワーク播隆」を組織して代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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