内容説明
花・木・草・果実・60余種を収録。インドの植物、インドの花と果物の季節、インドの神々解説。
目次
9種の神聖な植物 ツノクサネム
3千年に一度咲く花 ウドンゲノキ
モノシャの女神 キリンカク
皮膚病の神様 ゲントゥ
「栴檀は双葉より芳し」 ビャクダン
インドのすだれ ベチバー
匂いのよい花「―チャンパ」 キンコウボク
魅惑的な女性 ゲッキツ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
2
続編。日本のカレーの野菜といえば芋だの地下茎だのばかりだが、本場インドでは葉や茎や蔓、芽や果実も煮込む。何でもかんでもカレーになるのだ。果てはシゴロチョウの花を豆粉で揚げる! 『ポーの一族』以外にも、花を常食する人間がこの世に実在するという事実になぜか感動した。インド凄い。ヴェーダの時代から薬効が知られてきた植物がある一方で、近年持ち込まれた外来種もあり、それを当地の人は等しく上手に食材や建材、果ては神様のプージャーの捧げものへと活用している。植物一つをとってみても、インド人の柔軟な生活の知恵を感じた。2017/04/04