内容説明
ウーマン・リブ(70年代)からフェミニズム(80年代)に光芒をはなつ、星たちのニアミス。共感と対立をはらみ、パワフルに読み手の女を男を、己れのありか探しに誘う。
目次
女をつなぐ―私のリブ・私のフェミニズム
関係を遊ぶ―怒りと快をもって
私を生きる―かまけて、ふけて
時代を視る―生きてることを愛して
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめすけ
1
おもしろかった!p45「みんな一緒」こそ美しい、という「草の根ファシズム」はリブにもフェミニズムにも「日本的」な要素を生んでいる。p48国際婦人年(1975年)以降、運動が「人権」とか「男女平等」のキーワードで進むようになってから、運動に参加しやすい人も増えたが教条主義が強くなった、という指摘はなるほど、と思った。「広がったことによって薄まったことが悪いんじゃなくて、薄まったときに次の段階に行ってないってことが問題なんじゃない?」p56「日本の共同体の体験は、連合赤軍で一つの極限の形をとって、瓦解した」→2019/10/27
FK
1
最近読み出した田中美津の著作の中にあったので図書館のなんと書庫から借り出して読む。田中氏の文章も難しく(『いのちの女たちへ とり乱しウーマン・リブ論』)上野のそれも。ということで対談集ではあったが、なかなか分かりがいいものではなかった。これが正直なところ。/存在が語るコトバがひどすぎる人が多いんだよ。(P.174 田中)/あなたが“かまける”というのを、自分のキーワードだって言ったでしょう。でね、考えたんだけど、あなたにとって“かまける”にあたるのは、私には“ふける”なんですよね。(P.180 上野) 2013/12/31