内容説明
19世紀ヨーロッパ音楽の巨匠J.ホフマンは、本書で芸術的なピアノ演奏法に関する全般的な見解を示し,長年にわたる研究の観察及び、演奏活動から得た経験の成果を提供している。第2部では2年間にわたり、若いピアノの学生から寄せられたさまざまな質問及び、ピアノ勉強にとって重要な多くの問題にたいして、実に誠実・明快に解答を与えており、時代と社会が離れているとはいえ現在の音楽学生やアマチュア音楽家にも大変参考になる点が多い。
目次
ピアノ演奏法(はじめに;ピアノとその演奏者;一般的な心構え;正しいタッチと技術;ペダルの用い方;作品の本質に即した演奏;アントン・ルービンスタインは私にどのように教えたか;ピアニストとして成功するための不可欠なもの)
ピアノに関する質問と解答(はじめに;技術について;楽器について;ペダル;練習;記号と用語;特定の作品と作曲家について;練習課題と練習曲;複リズム;フレージング;ルバート;曲想;模範演奏の意味するもの;理論;暗譜;初見;伴奏;移調;人前での演奏;ピアノそれ自体について;俗悪な音楽;勉強の目的;ピッチとそれに関連する事柄;音楽の勉強を始める年齢;先生、レッスン、メソッド;さまざまな質問)